ハリーがやって来た頃にはレン閉心術のレポートをやり終えて、本棚に本を戻していた時だった。
ハリーはハーマイオニーとロンの向かいの席に座ろうとしていたが、レンが高い位置の本を取ろうといていたのを「これ?」と取ってくれる。
レンが真隣のハリーを見遣ればその顔は蒼白で、心配そうな表情をし口を開くも、何も言う事が出来ず切なそうに眉を下げた。
「有難う。」
そうお礼を言うだけにとどめ、そのまま席に着きそれを開き読み始めれば、ハリーは荷物を置いたその席に座った。
「どうだった?ハリー、貴方大丈夫?」
そう言いながら、レンが書いたメモをハリーにハーマイオニーが見せ、ハリーは頷いた様子だ。
「うん…大丈夫なのかな…ねぇ僕、気付いた事があるんだ。」
そう言うと、ハリーは2人の方を向き、レンにあまり視線を向けない様にしながら「キミの意見も聞きたい」と言えば「それは貴女に言ってるのよ」とハーマイオニーがレンの腿を突き、レンは小さく頷く。
ハリーの話によると閉心術の授業で色々な思い出を見せられ、最近夢でよく見る場所が裁判の時通ったファッジとルシウスが側に立っていた、あの扉だったと気付いたのだ。
「じゃ…それじゃ、キミが言いたいのは…あの武器が『例のあの人』が探しているやつが…魔法省の中にあるって事?」
「"神秘部"だ、間違いない。キミのパパが僕を尋問の法廷に連れて行ってくれた時、その扉を見たんだ。おじさんが守っていたのは絶対に同じ扉だ。」
それにハーマイオニーはフーッと長い溜息をもらし「そうなんだわ」と言う彼女にロンは「なにがそうなんだよ。」と苛々しながら聞いている。
「ロン、考えてもみてよ。スタージス・ポドモアは魔法省の何処かの扉から忍び込もうとして逮捕された。その扉に違いないわ。偶然にしては出来過ぎだもの!」
「スタージスがなんで忍び込むんだよ。僕達の仲間だろう?」
「さあ、判らないわ…ちょっとおかしいわよね…」
ロンとハーマイオニーのその会話をしているとハリーは「神秘部には何があるんだい?」とロンに聞いた。