「さぁ…僕もよく判らないけど、確かあそこで働いている連中を"無言者"と呼ぶ事は知ってるよ。」
3人の視線がレンをチラチラ見ている事が判れば、それでもレンに聞かせていないという演技をしているのだろうかとレンは密かに思いながら下書きの羊皮紙にペンを走らせていく。
『神秘部とは…神秘的なものを研究している部門。以前貴女達が使用した逆転時計は神秘部の時の間に保管されている。そういう点では武器となる物を隠すには適している場所。ポドモアは服従の呪文にかかっていたのかもしれない。』
そう走り書きをしレンは本のページを捲り、3人が読み終わったのが判れば手でそれをなぞり文字を消す。
3人が何かを考え始め、レンは顔を上げるとハリーは考えながら身が震えている。
「ハリー…」
レンは我慢しきれずに本を本棚に戻しに行くふりをし#てはそう声をかけるとハリーは驚いた様に飛び跳ね、レンは気にもせずハリーの胸に手を触れさせては淡く光らせる。
「今日は頑張ったのね。お疲れ様」
そう囁く様に言いポンッと軽く頭を叩く様に撫でて本棚に行けば、幾分かハリーの顔色に血の気が戻ったようだった。
「僕、レンともっと話したい。もっと一緒にいられない?キミがいないのが本当…なんだか嫌なんだ。」
レンが荷物をまとめて帰り支度をしていると、ハリーは本当に小さな声でレンにそう言い、レンは切なそうに眉を下げた。
「大体は此処で勉強をしているわ。でも…あまり適してないわね。」
私もグリフィンドールにいた時の様になりたい…そう言いたい言葉を飲み込み、ドラコが迎えに来た気配に荷物を持ちその場を去った。
ハリー達は急にレンが立ち上がり帰って行った方向に意識を向ければ「そろそろ帰るかと思って。」とドラコの声が聞こえ溜息を漏らすしか無かった様だ。