「別にそんな事されたって痛くも痒くも無いわ。貴方は何に怒っているの?父親がしている事をハリーがインタビューに答えたから?それって父親がやっている事を恥じているって事になってしまうわよ?『真実』を話されて困るなら最初っから動かなければ良いのに。」
ノットはレンの胸ぐらを掴み、拳を振り上げたが、レンはそれから目をそらす事はなかった。
「レンを離せ!」
そう叫びタックルをしたのはネビルだった。
レンを守ろうと間に入り、杖を向けるがノットの方が速く杖を振るいレンは思わずネビルを庇い、その呪文を背に受け、その痛みに眉を顰めてしまう。
「もう余計な事はするな。忠告はしたからな。」
ノットはそう言うと足早にその場を後にし、ネビルが眉を下げてレンを見つめてはその瞳に涙を浮かべている。
「勇敢だったわ、ネビル。助かっちゃった。有難う。」
「レン、何の魔法を受けたんだい?大丈夫?」
「失敗した様ね。当たった衝撃はあったけれど、何とも無いわ。」
レンはネビルを安心させる様ににっこりと微笑めば、ネビルはほっと息を吐いた。
「さ、何かまた起こる前に寮へとお戻りなさい。私と一緒にいない方がいいわ。」
そう言うと、ネビルはにっこりと笑んで寮へと帰って行き、それを見送るとレンはその場に蹲る。
背中に何か鋭いものが刺さっている様な、そんな痛みを感じる。
気持ちを落ち着かせようと、レンは壁沿いに移動すると、そこで大きく深呼吸をした。