レンが聞けたのは「スゲー綺麗で、もー…。」と言うジョージの声だけで、なんの話だ?と首を傾げ、その背におぶさる様に飛びつくと、ジョージは驚いた様にビクつくが直ぐにおんぶしたまま何回かぐるぐるとその場で回っては楽しそうに笑う。
「2人で仲良く内緒話してるんだもの。私も混ぜて。」
「なんだ、お前が着替えてる所に俺達が混ざっても良かったのか?」
「どっちかのシャツを間違えて着てしまったらごめんなさいね。」
「可愛いからよし。」
「よし、ジョージ。そしたらお前はシャツ無しで1日過ごせ。」
「素肌にセーターとかヤバイだろ。」
「風邪引くわね。」
くすりと笑うも、その背中の温もりが心地よく、ウリウリと肩口に顔を擦り寄せれば、ジョージの口元が緩む。
どうやら嬉しくて仕方ない様子で、そんなジョージを見てはフレッドがニヤニヤとしていた。
だが、そんな空気もそれまでで、ガラッと音を立てて扉が開いたかと思えば、其処に姿を現したのはドラコだった。
「お前ら、レンに何をしている。」
「何って、とって食ってる様に見えるか?」
「美味しくないわよ?」
フレッドの言葉に思わずそう返すレン。
ジョージは頭をレンの頭に軽くコツンと寄せれられ、レンは小さく笑ってしまった。
「私が背中に呪いを受けたの。2人はその治療をしてくれたのよ。」
それを疑わしそうな目で双子を睨むドラコに「私がドラコに嘘を吐いた事あった?」と言うと、ドラコは小さく溜息を吐いた。
「レン、一緒に寮へ帰ろう。1人にならない方が良い。」
「1人の方が気楽で良いわ。」
そう溜息混じりに言いジョージの背から降りてドラコの所に向かえば「必ずこっちへ連れ戻すから。もう直ぐ事が動くはず。」と耳元で囁くジョージ。
それにレンは曖昧に微笑んでは、2人にお礼を言ってドラコとその教室を後にした。
それからドラコは談話室でも自分の隣にレンを座らせては、そばから離れようとはせずに、レンは内心気が重くなってしまったが、それを救ったのはまたもや意外なアンブリッジだった。
甘ったるい声に呼ばれ、談話室を出て行けばアンブリッジは、やっとみつけた。そう言いたげの表情だった。