第66話
ハリーを取り巻く環境は色々と変わってきている様だった。
次の日授業に向かいながらハリーも色々と話してくれた。
あのシェーマスが謝ってきたのだという。
レンは思わず笑み、良かったわねと言うと、ハリーも嬉しそうだった。
先生達もインタビューの事を口にする事は許されていなかった為か、いろいろな形で自分達の気持ちを露わにしていた。
スプラウト先生はハリーがジョウロを渡したってだけでグリフィンドールに20点プラスしてくれた様だったし、フリットウィック先生は呪文学の授業の終わりににっこりして何かを一箱渡して足早に立ち去った。
授業に行く為にハリーを待っていたレン達はその様子を見て笑ってしまう。
背が低いからかもしれないが、どこか可愛らしいと思ってしまうのだ。
こんな先生が決闘ではあまり負けた事がない程、強く優秀な先生なのだから、本当に人は見かけによらぬものなのだな、と、レンは思った。
「レン、はい。」
ハリーはその箱の中身をひとつ自分の口に入れると、もうひとつ摘みレンの口元に差し出してはそう言い、レンはそれを口に含めば唇がハリーの指に触れたと同時にそれが離れ、口の中に甘い味が広がっていく。
チューチュー鳴く砂糖ネズミ菓子だった。
レンは「有難う」と微笑めば、ハリーも嬉しそうに微笑み僅かに頬を赤らめた。

次の日、次の授業へ向かう途中、チョウがハリーに駆け寄ってきた為、レンは「先に行ってるわ。」と声をかけ先に行こうとするも「レン、次は呪文学だよ。」とつっこまれてしまいロンが笑いながらレンを引っ張って行く。
「スリザリンの癖が抜けないみたい。スリザリンに行ったばかりの時も同じ事やってしまって…」
恥ずかしそうに頬を赤らめるレンに、ロンはニヤニヤとしている。
レンが戻ってきた事が嬉しかった様で、その授業で呪文が上手く作動すると優しく頭を撫でてくれ、レンの気持ちを暖かくしてくれた。
その日の夜のインタビューの表紙に双子が拡大呪文をかけて壁にかけ「魔法省の間抜け野郎」「アンブリッジ、糞食らえ」と喋り続け、レンは思わず笑ってしまったが、ハーマイオニーは集中力が削がれると苛立って早めに寝室に引き上げてしまう。
1、2時間もするとこのポスターは「アンブリッジ」とか「糞」としか言わなくなり、だんだんと甲高い声になった為、レンはこっそりとその魔法を解くも、ハリーの顔色が良くなかった。