「大丈夫?」
レンはそう言いハリーの額に手を触れれば、そこが熱を持っている様に僅かに熱かった。
「ん、平気。レンがいるとやっぱり違う。」
「落ち着く?」
そうくすりと笑い言うと、ハリーは僅かに頬を赤らめて頷き、恥ずかしそうに「部屋に戻る」と言い寝室へ戻って行った。
レンも寝室に戻るとくっつけたままのベッドでハーマイオニーは先に眠っており、レンも自分のベッドに潜り込めばおやすみ。と一言漏らし眠りについた。

次の日の午前と午後の授業の間の休み時間、レンは中庭のいつもの風通しの良い冷たい片隅へと連れていかれた。
「邪魔避け呪文お願いできる?」
ハリーがそう言い、レンは4人を囲む様に邪魔避け呪文を唱えるとハリーはゆっくりと言葉を紡ぎ始めた。
ハリーが見た夢の話だ。
ハリーは夢の中でヴォルデモートになっていた。
ハリーに許しを請うルックウッド。だが、ハリーはルックウッドを罰する事は無かった。
『あの部』に勤めていた彼が持ってきた情報のお陰だろう。
ボードがそれを取り出す事が出来るとエイブリーが言っていたが、ボードはルシウスの服従の呪文に激しく抗ったのは、ボードがそれをする事が出来ないからだとルックウッドは言う。
ヴォルデモートはその間違った情報に何ヶ月も費やしてしまったが、ルックウッドのお陰でまた始められる。それに礼を言い、ハリーは目が覚めたのだという。
「あの部…私は断片的にしか聞いていないから判らないけれど…ハリーの他の夢と照らし合わせるとそれは神秘部ね。其処にある武器という物を、取り出せる方法をルックウッドから教わった。」
レンは中庭の反対側で何やら騒いでいるフレッドとジョージを眺めながら言えば、突然2人の首が無くなりレンはビクッと身が跳ね驚いてしまうが、よーく見ればその頭は半透明に見え、あぁ何かの魔法なのだなと把握すれば小さく息を吐く。
「首なし帽子っていう悪戯グッズよ、大丈夫。」
ハーマイオニーは双子を凝視したままそう言うと、やっと視線を逸らし「それでボートを殺したのね」と言った。