「驚いた。本当にお前は本当に聡い娘だ。私はレンを誇りに思うよ。だが、今は時ではない。ハリー達が危険に突っ込んで行かぬ様、守ってくれ。この事はハリーには伝えたのか?私は一応ダンブルドアに報告をしておく。」
そう言っていたが、返事をしようとするともう一件伝言があるのに気付き再生する。
「お前も自ら飛び込んで行かぬ様に…判ったね?愛している者をまた守れなかった…そういう後悔を私にさせないでおくれ。愛しい者を守る為ならこの命も惜しくはない。」
レンもそっと布団の中で伝言を残す。
「判ったわ。まだちゃんとは話してないの。…私も守る為ならこの命だって惜しくはないわ。シリウスも長生きしてもらわなきゃ困るもの。もっとたくさんやりたい事があるの。だからそんな事が起こらない様に私も気をつけるし、シリウス、貴方を悲しませない様にも頑張るわ。…いつも有難う。貴方が大好きよ、私。」
「何、話してるの…?」
ハーマイオニーは眠っていた目をこすりレンを寝ぼけた顔で見つめ、レンは小さく首を振る。
レンが眠っている間にハーマイオニーが眠ってしまったので、隣で眠っているのを忘れてたと苦笑してしまった。
「ふと思ったのだけれど…シリウスやリーマスと同じ時を生きていたらどうなっていたんでしょうね。きっと今よりもっと好きになってたか、全く関わってなかったかのどちらかかもしれないけれど会ってみたかったわ。私と同い年くらいの彼らに。」
レンがそういうと、私も会ってみたかった。とハーマイオニーも言ってくれ、レンの手を取るとそのまま2人は眠りについた。
レンは早くに寝室に上がっていた為、知らなかったが昨晩はアンブリッジがトレローニーをクビにし、ホグワーツから追い出そうとした事件があったらしい。
だが、ダンブルドアがそれを止め、休職中の間、占い学を教える先生を見つけたとケンタウロスを連れてきたそうだ。
ただでさえ思い通りに行かずに不満な所に、半獣と恐る相手が教師で現れたのだ…これ以上の不快はないといった表情でアンブリッジはダンブルドアを睨んでいたのだという。
「へぇ。それじゃ、ダンブルドアの方が何枚も上手って事だったのね。」
「当然だわ。」
「でも大丈夫かしら…」
「何が?」
「ケンタウルスは極端に人間に関わる事を嫌う人達なの。群れから追い出されたりしてないと良いんだけれど…」
「レンの家の森にもケンタウルスがいるのよね?」
「えぇ。あの群れはクレスメントには友好的よ。母が好き放題やって蟠りがなくなったみたい。でも全ての人達がそうではないわ。…特にケンタウルスの嫌うタイプでしょうね、アンブリッジは。」