第67話
ロンとハリーが朝食を終えれば、4人は大広間を出て、ハーマイオニーは数占いのクラスへ、レン達は占い学に向かった。
玄関ホールに行き大理石の階段をハリーとロンは登ろうとして居たが、レンはそのまま真っ直ぐ進んだ為、2人は首を傾げる。
「掲示板に11番教室って書いてあったわよ。」
レンはそんな2人をくすりと笑い大広間から逆の方へと進む廊下沿いを歩いて行けば、2人は慌てて引き返し追いかけてくる姿に「一緒で良かったわね?」との一言に2人は少し恥ずかしそうに笑った。
レンは教室に入った途端、目を輝かせた。
ただの空き教室だったその場所が、教室の床はふかふかと苔むして、そこらから樹木が生えていた。
こんもりと茂った歯が天井や窓に広がり、部屋中に柔らかな緑の光の筋が何本も斜めに差し込み、光のまだら模様を描いていた。
そんな空き地の真ん中にはプラチナブロンドの髪に、驚くほど青い目、頭と胴は人間でその下は黄金の馬、パロミノの体…そう、あのフィレンツェが立っており、レンは急ぎ足でフィレンツェに駆け寄れば、ぺこりと頭を下げた。
「お久し振りです。以前は助けて頂き有難うございました。またお会いできて嬉しいです。今日からお教授の程宜しくお願い致します。」
「レン・クレスメント…お久し振りです。また会う事は予言されていました。」
フィレンツェは銀白色のその頭を軽く傾け、口元だけで軽く笑み、握手を交わす。
「あの時は酷い怪我をしていましたが、どうやら無事に回復した様で良かった。」
「もしかして…あの時私をマクゴナガル先生に預けてくださったのって…。」
そう言うとフィレンツェは小さく頷く。
夜更けに姿無き梟の声がしたかと思えば、突如その場にレンが現れた様だ。
仲間はこれは運命なのだから放っておくのが一番だと言っていたのだが、クレスメントに恩義のある我々がその娘を見捨てるのは恩に背く事になるとフィレンツェが届けてくれたらしい。
「あの時は意識が朦朧としていて気付かずにお礼が遅れて申し訳ありません。おかげで私は生きて家族に会えました。有難うございました。」
深々と頭を下げるレンにハリーも有難うと一緒に頭を下げてくれ、フィレンツェはハリーがいる事に気付くと、それを辞めさせ、同じ様にハリーと握手を交わした。
「あー…また会えて嬉しいです。」
「こちらこそ。…クレスメントと同じくまた会う事は予言されていました。」
「フィレンツェ先生、その…大丈夫ですか?」
レンはその胸にうっすらと馬蹄形の打撲傷があるのに気付き気遣わしげに声をかければ「問題ありません」と一言。