以前レンが私にも教えて欲しいと言っていた事をハリーは覚えていた様で「皆と一緒にやるよりこっちの方が良いと思って」と、個人授業をしてくれていたのだ。
30分前に教室に入り最初の15分はレンがハリーに無言呪文を、そして残りの15分はハリーがレンに守護霊の魔法を教える。
2人とも互いが教える事にとても苦戦した。
ハリーは閉心術が得意ではない為か、心を無にして集中し、口を閉じて魔法を唱える。という事が上手くいかない様子だった。
「私には幸せと感じる心が少し欠落してるみたいなのよね…幸せと感じた思い出のひとつひとつを試してみたし、吸魂鬼に襲われてた時だって必死だったけれど…この魔法だけは上手くいかないの。」
いつも銀色の靄が出るだけではっきりとした形にならないレンは、そうしょげているとハリーはレンの手を取り「練習を続ければいつか絶対形になるよ。」と元気付けてくれた。
「本当にそう思う?」
「勿論。レンは凄い魔女だし僕の自慢だからね。」
「有難う、ハリー。…どっちが先に使える様になるか勝負する?」
「そうだね。それじゃ、勝った方が負けた方に1日付き合うってどう?」
「一緒にいる事が多いのに、それじゃどっちが勝っても同じだわ。」
そりゃそうだ、とハリーは可笑しそうに笑った。
DAの生徒は次々に守護霊の魔法で煙を出せ、何人かの生徒は既に形を作っている生徒が居た。
チョウは自分の守護霊の白鳥の姿を「とっても可愛いわ」と喜んで見せ、ハリーは「可愛いだけじゃ困るよ。キミを守るんだから。」と辛抱強くいう。
ディーンに連れられてシェーマスもDAに初めて参加してくれ、嬉しそうに「ハリー!僕できたと思う!」と呼ぶとそれに集中力が途切れそれは姿を消してしまった。
「シェーマスはもう少し集中力の維持が必要そうね。」
レンがそう言うと「頑張るよ」と気合の入った顔をし、それがどこか可愛らしく思ってしまった。
ハーマイオニーの守護霊は銀色に光るカワウソで、ハーマイオニーの周りを跳ねて回っている。