「寮に戻ったら見て。卒業の時に渡そうと思ったから…それっぽい事書いてある手紙も一緒だけれど。…それと、もう少しこうしてたい。」
「仰せの通りに」
ジョージはそう冗談っぽく言えば優しく抱きしめ、悪い夢を見た妹をあやすかの様に髪を撫で続けた。
暫くしレンはジョージから身を離し「フレッドも」と其方を見遣ればそのままフレッドの腰に抱きつきその背に顔を埋めてしまう。
「卒業まで一緒にいてくれないでリーや私を置いて行って寂しい思いをさせるんだもの。諦めたりしたら許さないんだから。そんな事したら邪魔ばかりしてやるわ。」
「そいつは恐ろしいや。けどお生憎様、俺らは”成功”の2文字しか見えてないね。」
フレッドはレンに少し身を離させ向直れば、レンをその胸に閉じ込める様に抱きしめ悪戯っぽく笑う。
「お前なら、そう言ってくれると思ってた。だからレンには話しておこうって…思ってさ。」
「…有難う、話してくれて。学校出て行って私の事を忘れたら承知しないわよ?」
「「忘れられる訳がない。」」
「休みになったら…逢いに行って良い?」
「「勿論。大歓迎さ」」
「うん、必ず行くわ。死んだって逢いに行く。」
「静まって来たし、そろそろ行くか。」
それにレンは小さく頷くと後何回あるか判らない談話室への道のりを手を繋いで歩いて帰った。
その日遅くまでDAメンバーは談話室でハリーの帰りを待ち続けたが、夜も遅くなるにつれ、先に休むよと寝室へと歩いていく。
談話室がレンとハーマイオニー、ロンと双子だけになるとハーマイオニーはゆっくりと口を開き始めた。
「ねぇ、レン。今の貴女の体調でこんな事頼むのは申し訳ないのだけれど、ハリーを探せる?」
「やってみるわ。」
レンは意識を集中させ、その魔力を探った。
「ハリー…居たわ。ダンブルドアと一緒ね。後は…この魔力は…マリエッタ。あの子の魔力も感じる。まだ何人かいるわ…アンブリッジにマクゴナガル先生、キングズリー…後はファッジと…この魔力は誰だか記憶にないわね…後は…パーシー?」
「なんだって!?」
ロンが大きな声を出し怒った様に顔を赤くしている。