ハリーは上へ戻っていくグリフィンドールの石を見ながら憤慨した様に「僕達からたった今減点したんだ。」と2人に告げると、ジョージも「モンタギューが休み時間に俺達からも減点しようとしやがった」と溜息交じりに言った。
ロンはそれにすぐさま「しようとした?」と聞いたが、フレッドはモンタギューが最後まで言い終わる前に、二階の姿をくらます飾り棚に頭から突っ込んでやったと教えてくれる。
「兎に角、だ。俺達はもう問題に巻き込まれる事など気にしない、と決めた。」
フレッドがサバサバとそう言うと、ハーマイオニーは「気にした事なんてあるの?」と聞いた。
「そりゃあるさ。一度も退学になっていないだろう?」
「俺達は常に一線を守った。」
「時には爪先くらいは線を超えたかもしれないが。」
「けど常に本当の大混乱を起こす手前で踏みとどまったのだ。」
ジョージ、フレッドと交互にそう言い、レンは予感がし二人のローブをぎゅっと掴み俯けばジョージは優しくレンの頭を撫でてくれる。
互いの指輪に『寂しい』と『大丈夫』が同時に刻まれる。
「だけど今は?」
ロンはそんなレンの想いなど気付きもせずに恐る恐る聞いた。
「そう、今は…」
「ダンブルドアもいなくなったし。」
「ちょっとした大混乱こそ。」
「まさに親愛なる新校長にふさわしい。」
ジョージとフレッドは変わらずに交互にそう言うとハーマイオニーは貴方達を追い出す事ならあの女は大喜びだと止めたが、フレッドはそんなハーマイオニーに笑いかけた。
「判ってないな、ハーマイオニー。俺達はもう此処にいられるかどうかなんて気にしないんだ。今直ぐにでも出て行きたいところだけど、ダンブルドアの為にまず俺達の役目を果たす決意なんでね。そこで、兎に角…間も無く第一幕が始まる。悪い事は言わないから、昼食を食べに大広間に行った方が良いぜ?そうすりゃ先生方もお前達とは無関係だと判るからな。」
フレッドが腕時計を確かめながら言うと「何に無関係なの?」と心配そうなハーマイオニーと俯き瞳を潤ませるレン。