レンは次の日授業が終わった後、図書室(の本棚の向こう)から本を借りに行くと、読み終わった本を棚に戻してから次の本を数冊取り出し、シリウスに伝言を残した。
「モリーおばさま達には内緒にして欲しいのだけれど…昨日はあの双子が花火を学校内で爆発させ回っていたの。あのガマ女もフラフラのヨレヨレで、気分がスカッとしちゃったわ。ダンブルドアがいなくなってしまったのは本当不安だけれど…きっと直ぐ戻って来るって信じて良いのよね?」
そして暫く反応を待つが、シリウスは忙しいか気付いていないのか、反応はなくレンは鞄の中に本を入れ、図書室を後にした。
「過ちを犯したけどいい人?あの子はキミも含めて僕達全員を売ったんだ!」
突然ハリーの声が聞こえてレンは思わず足を止めてしまう。
「でも全員逃げたでしょう?あのね、マリエッタのママは魔法省に勤めているの。あの人にとっては本当に難しい事…」
「ロンのパパだって魔法省に勤めてるし、レンだって時々魔法省の人に何か依頼されてるみたいだから似たようなもんだけど2人顔に密告者なんて書いてない!」
ハリーが怒った様に言っており名前の出た自分がここで出て行くのは、とても悪い事に思えてレンはそのまま壁に背を預けて隠れたまま動けなくなってしまう。
「ハーマイオニー・グレンジャーって本当酷い事をする人ね。私達にちゃんと言うべきだったわ。」
ハリーの怒りに負けじとチョウも怒った口調で言い始めている。
「そう?僕は素晴らしいと思ったけどね。」
「あぁ、忘れてたわ。愛しいハーマイオニー・グレンジャーのお考えだものね。でも少しでも考えなかったのかしら?スリザリンに移動になったレン・クレスメントから疑われ始めたんじゃないか、とか疑われる様にこっそり密告に近い事をしたんじゃないかとか。」
「レンはそんな人じゃない!気付いていないなら言うけど、あの名簿に名前を一番に書いたのはレンだった。それに最後まで皆を守ろうと名簿の文字を消して、その上から保険をかけて燃やしてくれた。しかも燃えかすが残ってバレた時の為に、一番下からだ!それがどういう意味か判るかい?一番上に残った自分の名前が一番知られる可能性が高かったって事だ。僕がレンを無理矢理追い出さなかったらきっと彼女は最後の最後まで残って皆を逃がす為に奮闘した筈だ!そういう人なんだ…そんな事が出来る人に疑われる様にしたり密告っぽい事をしようとしたり出来る訳ない。」
「あら、貴方は本当は彼女の事が好きみたいね。…あの人がセドリックを殺したも当然なのに…私、あの人最低だと思う。嫌いだわ。」
「彼女はの事を何も知らない癖に、レンがどれだけセドリックの事を辛く思ってるか知らない癖に、そんな事を言うキミの方が最低だ!レンに謝れ!」