「それじゃ、そろそろ帰らないと。きっとペチュニアおば様は私が此処に居る事すら忘れていそうだし。」
そう言うとハリーは心細そうな複雑そうな表情を浮かべる。
「また直ぐ逢える?僕不安なんだ…僕達の世界から僕だけ切り離されてる気がして。」
「大丈夫よ。誰もハリーの事忘れてなんていないわ。ハリーを独りぼっちにしたりしない。」
レンはしっかりをハリーを見つめそう言うと、ハリーは小さく頷く。
「判ってる…判ってるんだけど…時々とてつもない怒りや不安が押し寄せてくるんだ。」
「こんな状態だもの…不安になるのも判るわ。大丈夫、前にも約束したように、私はどんな事があってもハリーの味方よ。」
「うん。判ってる…けど、出来たら一緒に行きたい。」
「ダンブルドアやシリウス達に帰ったら聞いてみる。ダメだって言われたら説得して、なるべく早く迎えに来る。リーマスが居るから、止められたら彼に迎えに行ってもらうから。」
レンがそう言うとハリーは小さく頷き納得してくれた様だった。
レンは犬に姿を変えると、窓から飛び降りて帰路についた。
「朝帰りとは不良娘じゃないか?」
そう言ってニヤニヤしながら出迎えたのは双子だった。
「部屋に閉じ込められちゃったのよ。」
「姫君と閉じ込められるなんて夢の様じゃないか。」
「そうやって直ぐに人の事を揶揄うんだから…」
レンは少し不貞腐れた様にして見せれば、スタスタと家の中の方まで進んで行き、其処にはシリウスが居た。
「お帰り。」
「ただいま。どうせ朝帰りなんて…って言うのでしょう?聞き飽きたわ。」
ふんっと顔を背ければニヤニヤしていたシリウスは小さく笑った。
「それで、あちらの様子はどうだったんだ?」
「あのマグルの親戚はカンカンでハリーを追い出そうとして躍起になっていたけれど、何とかハリーを家に置く事で無理矢理納得したみたい…でも、ハリーは相当苛々した後に不安になっていたわ。早く皆の所へ行きたいって、言っていた。どうにかしてあげられないの?」