「ダンブルドアも考えている筈だ。そろそろあちらも家として少しは使える様になってきたしな。」
「きっと怒るわよ。どうして自分だけ蚊帳の外だったんだーって。」
「あぁ、そうだろうな。」
そう言うとシリウスは少し苦笑気味に視線を向ければ、其処にはヘドウィグがシリウスに早く返事を書けと催促している様な瞳を向けており、レンは小さく苦笑を洩らした。


そうシリウスと話してから3日後、本当に騎士団はハリーを此方へと招く為に動き出した。
メンバーはリーマス、ムーディ、そして一番若い魔女で自分の名前を嫌うのニンファドーラ・トンクス、背の高い黒人の魔法使いのキングズリー・シャックルボルト、ゼイゼイ声の魔法使いエルファイアス・ドーシ、興奮しやすい性質でキーキー声のディーダラス・デイグル、堂々とした魔女のエメリーン・バンス、顎の角ばった麦藁色の豊かな髪の魔法使いスタージス・ポドモア、そしてピンクの頬をした黒髪の魔女ヘスチア・ジョーンズの9人だった。
最初はシリウスも一緒に行きたがったが皆が反対し、また渋々我慢するしかなく、どこか歯痒そうな彼の表情はレンの心も締め付けた。
計画はこうだった。
事前にトンクスが「全英郊外芝手入れコンテスト」というコンテストをでっち上げ、それの最終候補に残ったとマグルの郵便で誘き出す。
彼らが完全に家を後にした夜、安全確認後にリーマス達がハリーを連れ出すという魂胆だ。
連れ出す方法は煙突飛行でもなく、姿くらましなどでもなく、箒で空を飛んで此処まで来るという作戦にレンは目を丸くした。
そんなに長時間飛んだら凍える、安全を確認してからクレスメント邸のプリペット通りに繋がっている出入り口を使えば良いと主張したが、ムーディがそこを利用している所を見られると、後々レンの身が危なくなる。かといってダンブルドアの許可なくあそことの繋がりを切るのも良くはない。と却下したのだった。