「これ聞いて。やりがいのある職業を求めていますか?旅行、冒険、危険が伴う宝探しと、相当額の宝のボーナスはいかが?それならグリンゴッツ魔法銀行への就職を考えましょう。現在呪い破りを募集中。海外でのゾクゾクする様なチャンスがあります。…でも数占いが必要だ。ハーマイオニー、キミなら出来るよ。」
「私、銀行にはあまり興味はないわ。…レンは?」
「数占い取ってないもの。それに銀行なんかに就職したらその日にトロッコを壊すわ。」
あれが苦手だものね、とハーマイオニーはくすりと笑う。
「オッス。レン、ちょっと良いか?」
フレッドとジョージが歩いてきてレンにそう声をかければレンは小さく首を傾げ立ち上がろうとするが、そのままで良いよといわれ座り直す。
「明日、最後の授業、あの後に俺らは最後の"仕事"を行うつもりだ。」
「え?…あー…あぁ…そうなのね。」
「それで、だ。レン。授業が終わったら中庭に出て待っていてくれないか?」
「うん?」
「あの時言ったろ?レンには最後にーって。」
「えぇ…判ったわ。」
「おいおい、今度は何をするつもりなんだ?」
きょとんとし続けるレンを気にせずに、ロンが聞いた。
「弟よ、見てのお楽しみだ。明日の午後5時ごろ、おべんちゃらのグレゴリー像のある廊下の方に歩いてくればどっちにしろ見えるさ。」
ジョージはウインクひとつでそう言えばロンは頷いていた。
「其処から見えるのに、私は中庭なの?」
「そ。頼んだぜ?」
「うん…約束するわ。」
レンがそう言うと、双子は安心した様に、交互にレンの頭を撫でればその場から立ち去り、レンは毎晩の日課の心を落ち着かせる練習をし、それが終わると直ぐに寝室へ戻ってしまった。