「頑張れよ!ジョージ!!」
そうリーの声が聞こえたかと思えばそれをきっかけに辺りからピューピュー音がしたり茶化したり、ジョージを応援するそんな声が響き渡り、どうもどうも、とそれを華麗に受け取るジョージ。
「巫山戯るな、ウィーズリー!彼女を離せ…お前らのくだらない見世物に彼女を巻き込むな!!彼女はお前達の様な者がそう易々と触れて良い存在じゃない!!」
今や中庭に人という人が集まり、先生達も姿を覗かせれば、そう叫ぶドラコの声が響き渡る。
「おぉっと、マルフォイ坊や。杖を構えるのは良いが、レンに当てずに俺を攻撃できるのか?レンに当てたら俺が黙ってないけどね。」
そんな見物人を掻き分けアンブリッジが姿を表すと、ジョージとフレッドは隣に並んだ。
「貴方達。学校の廊下を沼地に変えて、臭液を撒き散らしながら逃走、そして今度は告白劇場?それがそんなに面白いと思っている訳ね?」
「相当面白いね、あぁ。」
フレッドが全く恐れる様子もなくアンブリッジを見つめて言った。
そんなアンブリッジの隣に鞭打ち許可証と鞭を持ってフィルチが「今すぐ執行させてください。」と興奮気味に言う。
「いいでしょう、アーガス。わたくしの学校で悪事を働けばどう言う事になるかこれから思い知らせてあげましょう。」
「ところがどっこい。思い知らないね。」
フレッドがそう言うと、ジョージの方を向く。
「ジョージ、どうやら俺達は学生稼業を卒業しちまったな?」
「あぁ、俺もずっとそんな気がしてたよ。」
ジョージが気軽に返事をする。
「俺達の才能を世の中で試す時が来たな?」
「全くだ。」
そしてアンブリッジが何も言えない内に2人は杖を上げて同時に唱えた。
「「アクシオ!箒よ、来い!」」
どこか遠くでガチャン!と大きな音がすると、ジョージは再度レンにちゅっとリップ音を立てて口付けては「愛してる。…また後で。」と耳元で囁き、そこにも口付けしてから、レンを観客の生徒達の所へ突き飛ばすと、飛んで来た箒をその手でキャッチをした。
その箒にはずっと繋がれていたのであろう、重い鎖と鉄の杭が引き擦られたままだ。