「夜になれば我々はダーズリー一家へと向かう。」
リーマスがリーダーとなり、直接ハリーを迎えに行く面々と最終確認をとる。
「それじゃ、レン。何か動きが見られたら直ぐに連絡を頼むよ。」
「判ったわ。」
到着時刻から大体15分後、魔力の動きに何ら不自然なものが見られなければ、合図を送る。
それを見た騎士団員が更に様子を見てOKなら第2の合図で緑の花火を上げる約束になっている。
それを見たリーマス一行は、真直ぐに此方へ向かってくる手筈だ。
レンは彼らが出かけるのを確認すると全神経をハリーの家の方へを向ける。
マグルの中に魔法族が隠れ住んでいるのはごく自然の事で、その1つ1つが多すぎる為に、どれが死喰い人のものかと判別するのもまた難しい。
だが、それらに不自然な動きが見られない限りは、此方にも気付いていない事になる。
あの日から瞳にまかれた包帯は取る事が出来たが、まだ眼鏡は手放せない。
そんな目も傷も本調子でないレンに出来るのはこれくらいしかないのだ…。
レンはそう自分に言い聞かせれば、集中し辺りの雑音でさえ消え、闇の中に居る様な感覚に襲われる。
魔力の波動…1つ1つの小さな光が一定の場所に留まったり移動したり、普通に生活しているのと変わらない様に感じる。
集中しすぎて時間感覚がなかったのだろう、予定時刻になればシリウスが肩を叩いて教えてくれ、レンは第1の合図を出した。
それから暫くすれば、皆が出発し此方へハリーを連れてくるだろう。
出発し間もなく、リーマス達の魔力がハリーの側まで行ったのを確認すると、レンはシリウスに合図を送り、時間を計ってもらう。
そして15分後、何の問題もなく、レンは大丈夫だとシリウスに合図を送ると、シリウスは真っ赤な花火のようなものを空へと打ち上げた。