ジョージの香りに、唇に残った柔らかい感触…。
初めて告白を受けたセドリックの残された言葉とは違う感覚だった。
ただただ心臓が煩く鳴り響き、思い出しただけでも熱が集まり、オーバーヒートしてしまいそうだ。
暫くすればハーマイオニーが寝室に来て遠慮がちにそのカーテンを開けレンのベッドに腰掛けた。
「アンブリッジに何もされなかった?」
「アンブリッジには何もされなかったわ。ただ巻き込まれた子。って思ったみたいで、あんな男には騙されたらダメよって言われたわ。」
ハーマイオニーはほっと息を吐き「ジョージの方は…」と言いながらそっとレンの背を撫でようとその背に触れれば、レンは不意をつかれた所為か、小さく身をを震わせ息をのんでしまった。
「貴女まさか…」
そう言い、レンの服をハーマイオニーは遠慮なく捲り上げれば、そこには鞭で何度か打たれた跡が残っていた。
「嘘は言ってないわ、フィルチだもの。…大丈夫。慣れてるし大したことないわ。内緒にしておいてちょうだい。」
「誰にも言わないわよ。でも手当てはさせて。」
ハーマイオニーは何やら滲みる液体をレンの傷痕に塗り、手当てをしてくれればレンは小さくお礼を言った。
「それでどうするつもりなの?」
「何が?」
「ジョージよ。」
「あぁ…その話…オーバーヒートしそうよ。ただでさえこんな経験した事ないのに…。」
「そうよね…でもジョージはあんな告白の仕方をしたけれど、真剣だと思うわよ?レンの些細な事にもいつも彼が最初に気付いていたもの。」
「告白っていうより…宣戦布告…に近いとは、やっと理解して来たところよ。あーもう!最初に学校を去るつもりだってだけ聞かされた時は卒業が早まる様な感覚に寂しさでいっぱいだったのに…本当ジョージの言う通りに今は違う気持ちでいっぱいよ…なんか悔しい。」