尋問官親衛隊もフィルチを助けようとしていたが、次々に変な事がその身を襲う。
スリザリンのクィディッチチームのワリントンは酷い皮膚病らしいとコーンフレークをまぶしたような肌になって医務室へと行った。
パンジーは鹿の角が生えてきて次の日の授業を全部休む事になり、レンとハーマイオニーは大喜びしてしまう。
一方生徒の方にも『不思議な病』が流行した。それも忽ちアンブリッジの授業中に発症するのだ。
症状は、吐く者、危険な高熱を出す者、鼻血がどっと出てくる者、気絶する者、の4種類に分けられ、アンブリッジは怒りと苛々で金切り声を上げてその訳の解らない症状を突き止めようと4回ほど生徒全員を居残らせたが、全員が「アンブリッジ炎」です。と言い張った。
どうしても謎が解けないまま、アンブリッジは仕方なく諦めて、鼻血を出したり卒倒したり汗をかいたり吐いたりしながら列をなして教室を出て行くのを許可した。
しかし、その『アンブリッジ炎』を双子の製品ズル休みスナックボックスを使い、わざと流行らせている生徒達より、フレッドの別れの言葉を深く胸に刻んだドタバタの達人、ピーブズには誰も敵わなかった。
レンが鞭で叩かれたその晩、フィルチの事務所のひっくり返せる物はなんでもひっくり返してめちゃくちゃにしたし、狂ったように高笑いしながらピーブズは学校中を飛び回ってテーブルをひっくり返し、黒板から急に姿を現し、銅像や花瓶を倒した。
ミセス・ノリスは二度も甲冑に閉じ込められて、悲しそうな声を上げていた。
ピーブズはランプを打ち壊し、ロウソクを吹き消し、生徒達の頭上で火の灯った松明をお手玉にし生徒達は悲鳴を上げたし、きちんと積み上げられた羊皮紙の山を暖炉めがけて崩したり、窓から飛ばせたり、トイレの蛇口を全部引き抜いて三階を水浸しにしたり、朝食の時に毒蜘蛛のタランチュラを一袋大広間に落としたりした。
一休みしたい時は何時間もアンブリッジにくっついてぷかぷか浮かび、アンブリッジが一言言うたびに「ベーッ」と舌を出した。
そしてアンブリッジやフィルチが一度手を出した所為で、レンの側にいる時は彼女を守るように姿を現し様々な物を投げつける所為でアンブリッジもフィルチもレンには近寄ろうとはしなかった。
「ピーブズ、有難う。貴方って最高ね。」
レンがそう褒めるとピーブズはレンの目の前でくるりと回った後、まるで双子が「「有難きお言葉。」」と大袈裟に言ってくれたあの時の様に胸に手を添えお辞儀する動きをした。