「自分の気持ちをちゃんと知っていて欲しいだけ、みたいに言ってたから…それに従う事にしたわ。ジョージがよく言っていてくれた気持ちがlikeではなかったって事は良く理解したから…。返事をするには私の欠けて乏しい感情では何がどう違うのかまだ理解できないみたい。ハーマイオニー先生が頭を抱えたもの。」
レンは自分の机の周りに壁を作り、自分の机の上を嬉しそうに駆け回るカップを放置した。
ハリーはどこかほっとした様な表情をし「そっか。」とへらりと笑う。
「それで?ロンの手紙って?」
「ママは僕があの2人をとめるべきだったって言うさ。」
「だけど本当にもしおばさんがそんな事をおっしゃるならそれは理不尽よ。」
「ロン、もしそんな事おば様が言ってきたら私が謝るわ。あの2人が学校を自主退学するって話を聞いて…一度は止めたけれど、2度目は止めなかった。あの2人には…今の此処はとても辛くて窮屈な場所に変わってしまったから。」
「うん、それは僕も理解してるつもりなんだ。クィディッチまで取り上げられて、あの2人は本当に今までみたいに笑う事が少なくなってたし。ダイアゴン横丁に店なんてどうやって手に入れたのかが判らないけれど。」
「あぁ、あそこは私が譲渡したわ。」
3人が驚き止まり、レンはなんて事はないと言いたげに自分のカップを突っついて遊べばカップはレンの指から逃げる様に猛ダッシュしている。
「あんな所借りるのだってガリオン金貨がごっそりいる筈だぜ?それをあげたの?」
「母さんが生前に薬屋さんをやっていた場所の様なの。シリウスに相談したら楽しい場所に変わるのなら母さんも喜んでくれるだろうって言ってくれて、ギルに頼んで見てきてもらったけれど店は傷んでないって教えてくれたから、書類関係を用意してもらったわ。譲渡に必要な物に全てサインをしたけれど、彼らがどう扱ってるかは私は知らない。本当は卒業祝いに渡そうと思って持ってきたのだけれど…取り敢えずは途中で諦めたりしたらそのあとは邪魔し続けてやるって脅しちゃったわ。」
レンがそう戯けて言えば、ハリーはそれは怖いと可笑しそうに笑い、でしょ?とレンもくすくすと笑う。
他の2人はそんな2人が理解できないといった表情だ。
「そ、それじゃ…バグマンに有り金全部やられた兄貴達が商品開発し続けられたのって…レンが資金援助してたの?」
「そこまでしてたら彼らは受け取ってくれなかったと思うわ。書類も中身が何か言わないで押し付ける様に渡したし。」
「それじゃ、マンダンガスがあの2人を説得して盗品を売らせてたとか何かとんでもないことをしてたんじゃないかしら…」
「マンダンガスじゃないよ。」
ハリーが短く言い、すかさず「どうして判るの?」とハーマイオニーは聞いたが、それは…と言い淀むハリーに、ハーマイオニーは「まさか…」と勘付いたようだ。