「うん、それはあの2人が僕から金貨をもらったからさ。トライウィザードトーナメントの優勝賞金を6月にあげたんだ。それに僕は後悔もしてない。僕には金貨は必要なかったし、あの2人なら素晴らしい悪戯専門店をやっていくよ。」
「私もそう思うから、協力したの。これからやってくる世界では、必ず2人の起こす笑いが人の心を支えてくれるって思ってるわ。…現状を見てごらんなさいよ。あんなにどんよりしていたホグワーツが、先生も含めて明るくなってきてる。」
レンとハリーは視線を合わせればにっと笑い、2人はまたショック状態の沈黙が流れていた。
ハーマイオニーのカップがジョギングしたまま机の端から墜落し、床に当たって砕けた。
「それ最高だ!みんなキミ達の所為だ。ママは僕を責められない!ママに教えても良いかな?」
「2人が盗品の大鍋とか何かを受け取ってるっておばさんがそう思ってるんだったら、そうした方が良いだろうな。」
ハリーは渋々いった。
ハーマイオニーはその授業の間、口をきかなかった。
休み時間、城を出て5月の弱い日差しの下でぶらぶらし、あれ見て。とレンはハリーの手を取りある方向を指差せば、城の窓からアンブリッジがヒーヒーと校内を走りまわる姿が見え、ハリーはその手を握り返してにっこりと笑う。
「あのババァまた何かやられたんだな。」ロンもそう言いニヤリと笑った。
ハーマイオニーは意を決した様にハリーを見つめれ口を開けば、ハリーはそれを遮った。
「ガミガミいってもどうにもならないよ。もう済んだ事だ。フレッドとジョージは金貨と店を手に入れた。金貨も相当使ってるみたいだし、書類も受け取ってる。もう返してもらう事も出来ないし、僕達はそのつもりもない。だからハーマイオニー、言うだけ無駄さ。」
ハリーはきっぱりとそう言いきれば、「フレッドとジョージの事なんていうつもりじゃなかったわ!」と感情を害した様に言った。
ロンが嘘つけと言わんばかりにフンッと鼻を鳴らし、ハーマイオニーがジロリとロンを睨む。
「いいえ、違います!実はいつになったらスネイプの所に戻って閉心術の訓練を続ける様に頼むのかと聞こうと思ったのよ。」
その言葉にハリーは落ち込んだ様だ。
フレッドとジョージの話に数時間盛り上がったが、ロンはシリウスがどうしているかを知りたがりその話をしつつ、ハーマイオニーもロンもどうしてシリウスと話をしたくなったのかを知らなかった為にそのことを話をし2人の意見を正直に話してしまった事をハリーは心底後悔している様子だった。
ハーマイオニーが決してこの話題を忘れる事がなく何を離していても不意をついてハリーに何度も蒸し返したせいだろうなとレンは思った。