「誰かのオマケだって扱ったり、そう思った事なんて私はないわよ?ジョージはジョージ、フレッドはフレッド、リーはリー。3人が一緒に悪巧みしている所、私は好きだったわ。」
だからそんな寂しいこと言わないで。とリーの頬を抓れば痛がりながらもどこか嬉しそうにしてくれた。
「今日はグリフィンドールとレイブンクローの対戦だろ。レンは見に来るのか?」
「んー。いかないかも。近くにいればリーの実況は聞こえるし…それに今年のクィディッチは私にはちょっと物足りないの。寂しくなっちゃうから。」
「俺も。彼奴らがいないからなぁ…。」
レンもそれに大きく頷く。
瞳を輝かせてブラッジャーを追いかけ打っている彼らの姿が懐かしい。
「だからハーマイオニーに見つかる前にどこかに退散しようと思っているの。」
レンは悪戯っぽく言えばリーは笑ってしまい、急がないとな。とニヤリとした。
「そうね。誰かに見つからなければ貴方の声が聞こえる所には居るつもりだから…頑張ってね?」
「おう。」
レンは飲み物を飲み干せば立ち上がり「もう食わないの?」と驚くリーにレンは小さく頷き「あまり食欲なくて…それじゃ、またね。」と頬に口付けてから大広間を後にした。
レンは誰もレンに気付いていない事を確認してから森の中へと入っていく。
競技場の側にいようとも思ったのだが、先程からハグリッドが人に見られたくなさそうに警戒をしていたのだ。
そういう時に声をかけて驚かせたくはない。
レンはアンブリッジに見つからぬ様奥の方へ進めば、木に登り木を背もたれにしながらその枝に腰かけた。
久し振りに登ったが、ひとりで物思いに耽るには丁度いい。
「あれ?なんかあったんですか?」
レンは下を通ったケンタウルスにそう声をかけると、そのケンタウルスは顔を上げレンを見つければ眉を顰めた。
「木々の声に耳を傾けていたら、貴方達の荒々しい足音が聞こえたから…」
「そうでしたか。…貴女は早くこの森から出た方がいい、今はこの森は安全とは言えない。」
「何かあったんですか?」
「我々はクレスメントには恩義があり、無垢な仔馬にも攻撃はしない。それ故に貴女には危害を与えないが、あの者は違う。」
「あの者?」
「兎に角、早めに森を出なさい。良いですね?」
「はい…わかりました。ご忠告感謝致します。」
レンは彼の足元まで降り、そういうと深々と頭を下げれば、そのケンタウルスはどこかへと走って行ってしまう。