「本当にさっき会ったばかりなのか?」
「そんな事嘘ついてどうするのよ。」
驚きの表情のままハグリッドはレンにそう聞けば、レンは思わず苦笑してしまう。
「でもこれで、ハグリッドに生傷が絶えなかった理由が判ったわ。ハグリッド…この子を内緒で連れてきてそれで遅かったの?皆に見せれる様になるまで此処に?」
「ん、まぁ…そんなとこだ。…さっきハリー達にも頼んだんだが…もし、俺がおらん様になったら週に1回とかでも良いんだ、コイツの世話を頼めんか?飯とかは自分で出来る。話をして言葉を教えてやってほしい。」
「いいわよ。」
レンがあっさり引き受けるとハリーもハーマイオニーも驚きを隠せない様子だった。
巨人相手にそんな事を言うなんてなんて酔狂な…そう思ってそうな表情にレンは思わず笑ってしまう。
「レンならそう言ってくれると思っちょった。本当はお前さんも連れて来るつもりだったんだが、2人とも今日はまだレンを見てないつーんでなぁ。」
「あぁ、早くから木の上で森林浴をしてたのよ。ずっと城の中だったから。」
ハリーはレンをそばに引き寄せれば、大丈夫?と心配してくれる。
「大丈夫よ。まぁ長い事あんな風に握りしめられたら骨が折れる所だったけれど…巨人とヒトでは力加減が全く違うもの、仕方ないわ。」
「グロウブ、今日は友達を連れてきたんだ。」
レンがハリーとそう話をしていると、ハグリッドはグロウブにハリー達を紹介するつもりなのだろう、そう声をかけるとグロウブはハグリッドをまじまじと見つめている。
「ハリーだよ、グロウブ!ハリー・ポッター!俺が出かけなくちゃなんねえ時、お前に会いにくるかもしれんよ。いいな?」
グロウブの目がハリーを捉え、ハリーもハーマイオニーも戦々恐々としてグロウブを見つめ返していた。
「そんでこっちは、ハーマイオニーだ。な?ハー…」
ハグリッドが言い澱みハーマイオニーの方を見た。
「ハーマイオニー、ハーミーって呼んでもかまわんか?なんせコイツには難しい名前なんでな。」
「かまわないわ」
ハーマイオニーが上ずった声で答えた。
「ハーミーだよ、グロウブ!そんで、この人も訪ねてくるからな!よかったなあ?友達が2人も…」
そこまで言うと今度はグロウブはハーマイオニーを捕まえ自分の目線の位置まで持ち上げるとハグリッドは焦った様に「悪い子だ
グロウピー!」と怒鳴り声をあげるが、ハーマイオニーはビシッとグロウブの方を指差し大きく口を開く。
「離しなさい、グロウブ!」
ゆっくりとはっきり、そして大きな声でそう言うと、グロウブはそのまま固まってしまう。
再度、ハーマイオニーが同じ様に言うと、グロウブは眉を下げてハーマイオニーをゆっくりとしたに降ろした。
「今日は此処までにしよう。」とハグリッドが言うと、2人は大きくうなずき、ハグリッドはレンも連れて城へと帰って行った。