「そうだったの。おめでとう。」
「俺に言っても仕方ないけどな。無事に優勝杯を手に入れられた。彼奴らにも教えてやらなきゃな。」
そう言うリーにレンは『グリフィンドールがクィディッチで勝って優勝杯を手に入れたって教えなきゃってリーが言っているわ。』と指輪に触れて祈ると、それは直ぐに『今年は無理かと思ってたけどやったな!流石グリフィンドール!』と直ぐに返事があり、リーも思わず笑ってしまう。
「ジョージの奴、本当に直ぐ返事を返してくるんだな。」
「最初は暇なのかなって思っていたけれど…なんとなく理由が判ったわ。」
そう僅かに頬を赤らめては息を吐きながら言うレンに、リーはニヤニヤしては一緒に談話室へと帰っていく。
レンは隅のソファに腰掛けては本を読んでいたが、続々と戻ってきた生徒達によって談話室はお祭り騒ぎだった。
そんな人をかき分けてはハーマイオニーとハリーがレンの側に来ては小さく息を吐いた。
「ねぇ、本当に巨人に英語を教えに行ったりしないわよね?」
「グロウプ。」
「え?」
「巨人じゃなくてグロウプよ。貴女だってあの人間、あの人間って言われたら嫌でしょう?それと質問の答えだけれど、ハグリッドが追い出されたなら私は1人でも行くわ。」
その答えにハーマイオニーはハリーを見遣るが、ハリーはどういう意味でだかは判らないが小さく頭を横に振るが、ハーマイオニーはそれに息を吐き、ハグリッドったら信じられないわ。とまたあのセリフを言い始めた。
「…なんであんな厄介ごとを…。」
「ハグリッドの話を聞いてなかったの?厄介ごとじゃないわ。家族よ。弟なんでしょう?家族と居たい。そう願う事がそんなに悪い事?言葉も通じず不安だろう弟を自分に何かあった時は頼むって共に託す事がそんなに悪い事かしら?」
そうハグリッドはハリー達には話したが…と帰り道にレンにも話してくれた事がある。
グロウプは同じ母親から産まれた彼の弟なのだという。
巨人としては少し小さめの弟…好戦的な巨人の事だ、小さい巨人をいじめたり馬鹿にしたりしていたのではないだろうか?
友や家族がいたらハグリッドだって傷だらけになってまで連れ帰ったりはしないだろう。
「でも巨人だわ。」
「そうね。でも私にとって巨人だろうが人狼だろうが変わりはないわ。友が信頼してくれ、友を託してくれた。それに応えるだけよ。」
「でもレン、危険だよ?簡単に握り潰せちゃう相手なんだし。」
「そうね。それは気を付けなきゃいけないわ。…本当はグロウプ達の言葉が判る人がいれば早いんだけれど…難しそうだものね。」