「ハグリッドはあんなに傷だらけだったのよ!?」
「言葉が判らないまま連れてこられたら不安だし暴れもするわよ。そりゃドラゴンの面倒を数カ月見てくれって言われたら、私も考えるけれど。」
兎に角自分は行く。嫌ならハリーやハーマイオニーは来なければいい。それでおしまい。と、レンは無理矢理その話を辞めさせれば、本を閉じ寝室へと上がっていこうとする。
「レン!でも…行く時は必ず声をかけて。」
「判ったわ。」
ハリーの言葉にそう返事をすれば、レンは寝室へと戻った。
確かに凶暴で危険な種族だ。
自分もグロウプと接した事がなければ、危険な事だから考えた方がいいと言っていたかもしれない。
グロウプはどこかそんな凶暴な巨人とは少し違う気がするのだ。
それにあのハグリッドの家族だ。
どんな結果になろうとも、出来るだけ協力したいと思うのは間違った事なのだろうか…?
ジョージだったら…どうするんだろう。
と、ふと思ってしまえば、本当あの時からふとした時に彼の事が頭によぎるそれに1人項垂れてしまう。
『俺だったらなんだって?』
そう指輪に文字が浮かび、レンは思わずビクッと身を震わせてしまった。
どうやら無意識に指輪をいじっていた様だ。
『あー…独り言?ごめんなさい、指輪触っていたみたい。』
『ぜひその心の声をお聞かせ願いたいんですが?』
『私が巨人に英語を教えたいって言ったらどうするのかなーって思っただけよ。』
『そいつはまたぶっ飛んだ事を考えたもんだな。ミンチになっちまうぜ?』
あぁ…ジョージもやっぱり皆と同じで、自分が魔法族としてもずれた考えの持ち主なんだな…とふと思う。
『でもまぁ、どうしてもやりたいってーなら、その時は協力はするぜ。授業中は携帯沼地でも使って頭以外を埋めちまうのはどうだ?』
そう言いだした彼にレンは思わず頬が緩むのが判る。
自分は変じゃない。
例え変でもこうして理解しようとしてくれる人がいる。
…それがとても嬉しかった。