次の日、ロンは有頂天で何も手につかない有様だった。
ハリーとハーマイオイニーはグロウプのことを話そうとしていたが、ロンを現実に戻す事が巨人に英語を教える事。というのがとても残酷に思えたのか、なかなか話せない…というよりも積極的に話そうとはしなかった。

ある日、2人はロンにちゃんを話しをしようと思ったのか、ロンを誘って湖の畔へと向かった。
レンも誘われたのだが、一緒に行く事はなかった。
確かにハグリッドは危険な物が好きで、全ての頼みを聞いていたらこっちの身も持たないだろう。
だが、こんな事ぐらい手を貸したって良いと思うのだ。
レンの予感は当たっていた様で、次の日にロンから「考え直せって!」と声をかけられた。
「レンの命がいくつあったって足りないくらいの事なんだぜ?ハグリッドが頼む事で良い事なんてあったか?ノーバートとかアラゴグとか!」
「ノーバートはチャーリーが喜んで引き受けてくれたでしょう?それに今回はいつもとは違うわ。」
「そうだな、まずデカさが違う。」
「そうね。それに家族だわ。弟の事を共に託そうとするのはいけない事?ロンだって2年生の時、ジニーを頼むって言わなかった?」
「言ったかもしれないけど…」
「あの時だって命がかかっていたわよね。まぁ別の意味で。」
「でもジニーはキミ達を殺そうとはしないけど、あっちは違う。」
「グロウプだって同じよ。ただ、力の入れ具合が間違っているだけ。それがちゃんと判れば少しはマシになるはずだわ。あと木は引っこ抜いたらダメだって事も教えなきゃ。この前ハリーが来るまでの間に教えていたのだけれど…遊んでいるって思われたっぽいのよ。」
そんな事やってたかよ…とロンは呆れ気味で、レンは「でも名前はちゃんと覚えてもらったわよ?」と言えば付き合いきれないよ。と言いたげだった。
「キミってさ、怖いって思う事あるの?」
「そりゃあるわよ。伯父様の事は怖かったしヴォルデモートが蘇った時も多分怖かったと思う…ハリーが死んでしまうかもって思った時が一番怖かったわ。それから…」
「自分が死ぬかもって怖いって思った事は?」
「んー…死の恐怖は持ってないわね。死ぬかもって思った時は約束が守れないのが嫌だなって思ったし…。ヴォルデモートと戦うって決めた時から覚悟は決めているもの。…そりゃ志半ばで倒れるのは嫌だけれど。もしかしたら後から恐怖にかられるのかもしれないわね。」
そこが僕達とは違うんだろうなぁ…。と、ロンはため息混じりにこぼした。