第78話
月曜の魔法薬学はとても上手くできたと思った。筆記試験の材料については事細かく説明する事が出来たし、実技も教官が終了の声をかけた時にはサンプル入りのフラスコにコルクの栓をし終えて片付け終えていた。
火曜日は魔法生物飼育学で、ナールの見分け方、ボウトラックルの正しい扱い方などが出れば、ハグリッドの授業をちゃんと受けていればこれは楽勝だとレンは思った。
ハリーも同じ考えだった様で、試験終了後ハグリッドの小屋に向かって親指を立てにっこり笑ったハリーの姿があった。
水曜日の午前中は天文学の筆記試験だった。
ハリーは試験終了後、自信はないけど少なくともどの惑星にも小鼠は棲んでいないって事は自信を持って言えるよ。とレンに笑って見せたので、思わず笑ってしまった。
そういえば以前ハリーがそう聞き間違えてレポートに書いたのを修正した事があったっけ。
午後の実技は夜にならなければできない為、代わりに占い学を行う事になっていた。
茶の葉占いと手相学はまぁまぁなんとかなったと思う。
だが、今までが今までだった為自信があるかと言われると良く判らない。が、現状だ。
だが水晶玉をみる占いでレンには異変が起こった。
透明なカーテンの向こう側にシリウスが倒れて行く姿が見える。
レンが思わず両手で顔を覆い隠し涙を流せば、マーチバンクス教授が驚きの色を隠せなかった。
「大切な…父親みたいな人が、倒れる…所が見え、て…それで…。」
レンは必死に袖で涙を拭うが、涙はいう事を訊いてはくれなかった。
「他には、何が視えたかかね?」
「事は動く、と。真相が明らかになるだろう…そう、視えた…気がします。」
「よろしい。寮に戻って、夜の試験まで気持ちを落ち着かせてきなさい。」
「はい…すみません、でした。」
レンは深々と頭を下げ、談話室へと走った。
そのまま寝室へと走りカーテンを引き、ベッドに飛び込めば枕を噛み声を殺して泣いた。
ただの水晶が見せた映像じゃないか。
そう割り切りたかったが、以前見えた光景が現実に起こった事を運悪く思い出しそう自分を言い聞かせる事が出来なかった。
「レン?貴女どうしたの?」
レンを見かけた生徒から聞いたのだろう、ハーマイオニーが暫くしてからレンのベッドを覗きにきてはレンは占い学で起こった事をハーマイオニーにゆっくりと話した。