「何本かは防げたんだけど…追い撃ちをかけられて…心臓に2本当たってしまったの。夜よりは顔色は少し良くなっていたけれど意識は蘇生魔法をかけても戻らなくて…もう少しだけ様子を見て回復しなければ病院に運ぶって。…マダム・ポンフリーがマクゴナガル先生は必ず元気に学校に帰って来させるからって約束はしてくれたわ。取り敢えずは午後の試験に集中しなさいって。」
レンは合わせた両手が小さく震えていた。
「大丈夫だよ。絶対、大丈夫だ。」
ハリーはそう言いながら、震えるレンの手にそっと自分の手を添え真っ直ぐに見つめてくれる。
レンはその肩に顔を埋めればハリーは優しく背を撫で続けてくれた。
「本当…許せない。」
「うん、僕も。」
レンの身が色々な感情で小さく震えていた。
「でも、レンも無事で良かった。僕も行こうとしたんだけれど、2人が僕を掴んで離してくれなくて…見守る事しか出来なくて。あの場に置いていってしまった時みたいに、何かあったら…って気が気じゃなかった。」
「あんな女、やり過ぎて殺してしまったとしても、倒されるつもりはないわ。…心配してくれて有難う、ハリー。」
レンが顔を上げて笑めば、ハリーは頬を赤らめ小さく頷き、どこか恥ずかしそうに視線を逸らした。
それに小さく首を傾げるも、レンは椅子に座り直せば自分の両頬をパチンと叩けば、3人は目を丸くした。
「よし。試験頑張らないと!マクゴナガル先生が帰ってきた時、叱られてしまうわ。」
レンの言葉に3人は小さく口元に笑みを作り大きく頷いた。