「3人とも、何をしているの?こんな所に居ないでお部屋へ戻りなさい。」
今度は本物のモリーの姿と声に双子は驚いた表情を見せてから「レンを迎えに来たんだ。」と言い訳をすると、レンの手を引き自分達の部屋へと姿現わしをした。
「そんなに会議で何を話しているか知りたいものなの?」
「レンは参加出来てるから気にならないんだ。」
「参加していてもさっきみたいに始めの数分だけよ。それに"無事です。"そんな話しか聞いてないもの。知らないのと同じだわ。」
「参加していない時に何を話しているのか知りたくないのか?」
「知ってもホグワーツに戻れば何も出来なくなるわ。」
レンがそう言うとジョージもフレッドもやれやれといった表情をする。
「情報は多い事に超した事ないのさ。」
「でもその耳じゃ無理だと思うわよ?」
レンは様子を伺うも、2人は先程の耳のような物(双子が開発した盗聴用悪戯アイテムの伸び耳というらしい)を伸ばし始める。
そろーっと伸びて行くと直ぐに人の声のようなものが聞こえる。
「ハリーが来たのね。怒っているみたいだわ。」
伸び耳が拾ってくる音はハリー達3人の小さな声だった。
どうして僕に何も教えてくれなかったんだ。
そう言っている様に聞こえる。
「4年生の時いったい誰がドラゴンやスフィンクスや他の汚い奴らを出し抜いた?誰が彼奴の復活を目撃した?誰が彼奴から逃げ遂せた?僕だ!だけど、何が起こってるなんて、どうせ僕に知らせる必要はないよな?誰もわざわざ僕に教える必要なんてないもんな?」
そう伸び耳から聞こえてきた時は、レンは大きく息を吐く。
「癇癪爆発中だな。」
「止めてくるわね。」
「いーや、吐き出させてやれよ。」
「あぁ、溜め込むのも体に悪いしな。」
「そもそもお前はまだ大怪我人だぜ?」
「ゆっくりしてなきゃいけないレンがわざわざ仲裁しに行く必要はないさ。」
そう言うとフレッドは軽くラリアットする様にレンを手荒くベッドに沈め、その頭をジョージがわしゃわしゃと撫で、レンはそのままくるっと身を反転させると軽く匍匐前進すれば其処に座って居るジョージの脚を枕にした。