「ちょっと痛かったわ。」
「そりゃ傷口擦ったらベッドの上でも痛いだろが。」
ペチンッと額を小突かれ、レンは「枕が遠かったから。」と悪戯っぽく言うとジョージは思わす声をあげて笑った。
その間もハリーの怒っている声は聞こえて来ていた。
此処は何処なんだと説明を求め、不死鳥の騎士団の本部だと教える。
不死鳥の騎士団とはダンブルドアが設立した闇の陣営と戦う秘密結社の事だ。
「何方かそれが何か教えてくれませんかね。」と嫌味っぽく言うハリーの声。
ダンブルドアが設立者で迎えに行った人達やロンの両親、ビルやチャーリー、その他にも沢山いると教える2人の声は何処か怯えている様だ。
「レンも騎士団のメンバーよ。仮らしいけれど。」
「レンが!?どうして騎士団員のなのに何も言ってくれなかったんだ!」
「私達と同じで会議にも参加させてもらえずに傷を治す事を最優先させる任務を受けているわ。もしかしたらハリーよりも何も知らないわよ。ついこの間まで何も見えてなかったし、1人で移動もさせてもらえてなかったもの。」
そう言うハーマイオニーの声に2人の視線がレンに向けられレンは小さく笑ってしまう。
「また裏切り者―って言われるのかと思ってドッキリしちゃったわ。」
「でもハリーの声が邪魔して何も聞こえないな。」
「邪魔避けされているんじゃないかしら?」
レンはふぁっと小さく欠伸をすればゆっくりと瞼を閉じる。
「この怒鳴り声の中で睡魔に襲われるとはな。」
「いやフレッド、枕が優秀なんだ。」
そう言い「俺の足って最高じゃね?」と笑うジョージに、レンは思わず笑ってしまった。
「傷が痛んでぐっすり眠れてないんだろ?移動する時は連れてくから寝てて良いよ。」
眼鏡を外してやり、よしよし。と撫でるジョージの手が暖かくて、心地が良い。
だが、ハリーはまだ怒鳴り声を上げていた。
ヴォルデモートはどうなっているんだ!と色々説明を求めたが、会議に参加出来ないから判らないという言い分にはハリーは納得して居ない様だった。
ロンはそれでもフレッドとジョージの伸び耳のお陰で少しは情報が集められたと教える。