「ハーマイオニー。懐中時計の使い方は覚えているわね。シリウスからもし連絡が入ったらそう伝えて。罠ではなかったとしたら、私達がシリウスを救ったらシリウスのでそこに連絡をするわ。」
「ちょっと待って、2人とも…。」
「これ以上何を待てっていうんだ!!」
ハリーが軽蔑した様にハーマイオニーを睨み怒鳴り散らした時だった。
教室のドアが開き、4人は咄嗟に其方を見れば、ジニーとルーナが其処には立っていた。
「こんにちは。…ハリーの怒鳴り声が聞こえたの。なんで怒鳴ってたの?」
「なんでもない。」
「私にまで八つ当たりをする必要はないわ。私に出来る事はないかと思っただけよ。」
「じゃ、ないよ。退いてくれる?僕達急いでるんだ。」
「アンタちょっと失礼よ。」
ハリーが悪態をつきながらジニーの問いに返すとレンの手を取って引っ張り歩いて行こうとするのをルーナはのんびりと言い放つ。
「ピーブズ。」
「呼んだかい?我らが姫君。」
何処からかともなくレンの呼び声に応えて現れるピーブズ。
「ちょっと貴方に悪戯の依頼をしたいんだけれど聞き受けてくれるかしら?」
「それくらいお安い御用さ」
「有難う、ピーブズ。あのアンブリッジを自分の部屋から遠い所で慌てさせたいから…そうね、15分後、大暴れをし続けてくれないかしら。いつも通り遠慮は要らないわ。貴方の気が済むまで思う存分暴れて?」
レンのその言葉にピーブズは瞳を輝かせプカプカと漂よえば、双子がよくやっていた様なポーズをすれば「仰せの通りに」とニタァと笑う。「やるなら変身術の部屋の辺りにしてくれ!」ロンはいきなりそう叫ぶとピーブスは一度ロンを見てからその場から姿を消した。
「レン、行こう。」
レンは大きく頷くと、ハーマイオニーが「待って!」とまた2人を止めていた。
「レンは私の意見を聞き入れて、事実確認も含めてそうしてくれる、って思って良いのよね?」
「えぇ、そうね。もし罠で其処へ私達がまんまと呼び寄せられて、シリウスが来てしまった…そういう可能性が1%でもあるのならついでに解消していくわ。」
「なら、私達も協力する。ピーブスが暴れてくれるなら…それを口実に呼び出す人が必要ね。」
「僕がやる。」
ロンが即座に答えた。
「オーケー。さて、私達が部屋にいる間、生徒をあの部屋から遠ざけておく必要があるわ。じゃないとスリザリン生の誰かがきっとアンブリッジに告げ口をする。」
「ルーナと私がやるわ。誰かが「首締めガス」をどっさり流したから彼処に近付くなって警告するわ。」
ジニーが即座にそう答えた。
「ハリー、時間がないわ。急いで荷物を取ってきて。私はアンブリッジの部屋の側で待ってる。」
レンのその言葉にハリーは大きく頷くと、ハーマイオニー達を一度見回し「有難う。」と小さく言い教室を飛び出して行った。