「僅かに魔法を感じる…」
レンは呪文を終わらせる魔法を唱え、その魔法を解いた。
「大丈夫、他には…絵皿の猫の気配しか感じないわ。」
レンのその言葉に3人は部屋の中に入りマントを脱ぐとハーマイオニーは扉に向けて杖を構え、レンは窓をお願い。と指示すればレンは窓を警戒し杖を構えた。
それを確認するとハリーは煙突飛行粉を掴み暖炉に投げ入れるとグリモールド・プレイス12番地!と叫び其処に顔を突っ込んだ。
レンは外を警戒しながら杖を構える手に指輪が視界に入れば『勇気を貸して』とレンは祈り指輪を撫でる。
『大丈夫、お前なら度胸さえあればなんでも出来る。助けが必要な時は知らせてくれ。必ず駆けつける!』
『有難う。アンブリッジの部屋に忍び込んでいるだけよ。大丈夫』
『流石俺の姫君。健闘を祈る!』
『有難う』
レンはだいぶ心が落ち着いて行くのが判った。
「…ちょっと待って。そこの絵皿に猫が居ない…何処?他の皿にも居ないわ。ハーマイオニー!扉を警戒して!」
レンは危険を知らせる様にハリーに近付くとその背を慌てて何度か叩いて知らせたが、それはもう遅かった。
バンッ!と音共に扉が開くとハーマイオニーの杖が奪い取られ、その身を確保される前にスリザリンの生徒から杖を奪い取る。
「クレスメント。杖を下ろしなさい。さぁ、良い子だから…この子達に磔の呪いをかけられたいの?それとも貴女が体験してきたあの拷問道具がいいかしら…?」
アンブリッジの顔がニタァと笑い、捕まえたロンとジニー、ルーナ…そして何故かネビルも囚われ姿を露わにさせた。
其々に親衛隊が取り押さえて杖を向けている。
足で早く…!とハリーの体を蹴って知らせるも、ハリーは話に夢中でなかなか暖炉から顔を出さなかった。
レンは溜息を大きく吐くとその杖を下ろしたが、アンブリッジの武装解除の魔法を手で防御魔法で弾き返す。
「貴女の穢れた手に触れられたくないのよ。私にも、この彼の優しい杖にも。」
そう憎しみのこもった視線を向ければアンブリッジは押し黙り、代わりにドラコがその杖をレンの手から抜き取りマントにしまった。
「大人しくしていてくれ。後でキミだけは僕が助けるから…」
レンの耳元でドラコは小さくそう囁いたがレンは聞いちゃいなかった。