第81話
部屋には沈黙が流れ、ドラコはレンの側に座れば「大丈夫か?」と声をかけてくれる。
「ドラコ、お願い…」
「何がしたいんだ?」
「スネイプ先生を追わせて欲しい。一刻を争う大切な話があるの…もう、頼れるのはあの人しかいない。」
レンがそう言うとロンは驚いたような表情を見せるがレンは気にもしなかった。
「その、武器ってやつのことなのか?」
レンは大きく頷く。ドラコは少し考えると、レンを離せ。とほかの人たちに命令をする。
「スネイプ先生は我々の味方だ。その先生に話があるというには何かしら懺悔をしに行くのかもしれない」
そうドラコが言えば、他の者達も納得してくれたのだろう、レンに向ける杖を他の者に向ける。
ドラコは扉までレンを連れて行くと皆に隠れる様にそっと杖を返した。
「向かいながらその傷を癒して来るといい。僕が懺悔が終わったら医務室に行く様に言ったと言っておく。」
「ありがとう、ドラコ。」
レンはドラコに微笑みかけると、全速力でスネイプを追った。
「スネイプ先生!」
息を切らしながら追いかけ、彼に追いついた時には、ふらついており思わず彼の服にしがみつく。
「どうしたのかね?」
「二人だけでお話したい事があります。こんな時ばかり貴方を頼るのは日頃の行いからしても卑怯だと判っています。けど…今、頼れるのは貴方しかいない…先生の所へ行けば然るべき所へ連れて行くって仰いましたよね?」
レンは真っ直ぐな瞳でそう見つめれば、しばし二人は見つめあったまま時が止まっているかのようだった。
少しすれば、スネイプは「来なさい」と一言だけ言い、自分の寝室のある部屋へと連れて来てくれる。
「座りなさい」
レンはそれに素直に従えば、レンの座った向かい側の椅子にスネイプが座り、小さく首を傾げる。
「で?」といいたげな表情で、話を聞いてくれる気ではあるようだ。
「貴方は…セブルス・スネイプという人は…本当にダンブルドアの味方ですか?」
「それについてはお前の考え方次第という事になる」
曖昧に濁すスネイプ。