ハリーの魔力の香りがする方へ森の中を駆け抜けて行く。
何かの雄叫びが聞こえる…この声はグロウブだ。
どうか無事でいて…!
そう急いで駆け抜けて行けばハリーとハーマイオニーの間に犬が1匹飛び出してきて2人は飛び上がっていた。
キョロキョロと辺りを警戒するもアンブリッジの気配はない。
「レン?」
ハリーのその言葉にレンは変身を解き、持ってきたハリーの杖をハリーに渡すと、ハリーは強くレンを抱きしめた。
「良かった、無事で。」
「それはこっちの台詞だよ。どうやって此処に?」
「ドラコに頼んでスネイプを追わせてもらったの。そして騎士団に連絡をしてもらった。時期に事情を知った団員が動くだろうって。ロン達もハーマイオニーの杖を持って…あー…人の感覚でいたから忘れてた…」
てっきりついて来てるものだと…と後ろを振り返り言うレンに緊張の糸が解けたのかハリーとハーマイオニーは笑う。
「貴女、怪我は?」
「スネイプが手当てをしてくれたわ。まだ少し痛みはあるけれど、問題ない。」
「レン、シリウスの魔力は?」
「騎士団にある魔力も魔法省の辺りにある魔力にも全然揺らぎがない。懐中時計は?」
「反応がないわ。」
「レン、急いでホグズミードの方に行こう。」
「シリウスは本部に居なかったのね?」
「うん。クリーチャーが居て、何処に出かけたか言ってくれないみたいに言ってた。」
というハリーの言葉に、これは魔法省にいくしかないとレンは思えば「急いだ方がよさそうね。」と一言。
ハリーはそれに頷くと「ロン達を頼んだ。」とハーマイオニーに言い残しレンを引っ張り行こうとする。
「待って!私も行くって言ったでしょう?」
「アンブリッジの部屋に行く事を言っていたんじゃないの?」
「それも含めて、よ!」
ハリーは驚いた様に見つめた後、レンを見遣る。