「僕にしっかり掴まってて」
「い、言われなくても…っ!」
セストラルの高速移動にレンはしっかりとハリーに掴まり、ハリーもセストラルにしっかりと掴まっていた。
レンはうっすらと瞳を開けば、後ろから全員ちゃんとついて来ている。
「気味が悪いよー!」
ハリーの背後でロンがそう叫んでいた。
「確かに、見えないものに乗って高速移動は変な気分よね。」
ハリーは小さく笑う。
「…大丈夫よ、シリウスはそう簡単に負ける男じゃない。私達の“兄みたいなお父さん“を信じましょう。」
顔を強張らせるハリーにレンは優しくそう言うとハリーは小さく頷いた。
「本当…レンの温もりと言葉は気持ちを落ち着かせてくれる。レンがそういうと素直にそうだって信じられる。」
「あら不思議ね。私もそう思う事が出来てるわ。ハリーが乗せてくれてなかったら、さっさと姿くらましして自分だけでも向かってたもの。」
ハリーは嬉しそうに表情を和らげてくれていた。