ファッジは一緒に連れて来た闇払い達をキョロキョロと見渡した。
誰が見てもファッジが「捕まえろ!」と叫ぶかどうか迷っている事は明らかだった。
「コーネリウス、ワシはお前の部下と戦う準備は出来ておる。そしてまた勝つ!」
ダンブルドアの声が轟いた。
「しかし、つい今しがた、君はその目でワシが一年間キミに言い続けていた事が真実じゃったという証拠を見たであろう。ヴォルデモート卿は戻ってきた。この12ヶ月キミは見当違いの男を追っていた。そろそろ目覚める時じゃ!」
「私は…別に…まぁ…」
ファッジは虚勢を張り、どうするべきか誰か教えてくれという様に周りを見渡した。
「よろしい、ドーリッシュ!ウィリアムソン!神秘部に行って見てこい!ダンブルドア、お前…キミは正確に私に話して聞かせる必要がある。」
「その話は、ワシがハリーをホグワーツに戻してからにすればよい。…レン、頼みを1つ聞いてくれるかの?」
「はい。」
レンは魔法を解き、ゆっくりとハリーと一緒に立ち上がるとダンブルドアを真っ直ぐに見つめた。
「ミス・クレスメント…!貴女も此処を身を呈して守ってくれていたのか…!」
ファッジの言葉にレンは小さく首を傾げ命令された2人の闇払いも足を止める。
「レン、キミはあの2人と一緒に神秘部に向かい、友達と一緒にホグワーツに帰るのじゃ。友を医務室へ連れてやっておくれ。」
「判りました…ハリーは…?」
「ハリーはワシが連れて行こう。」
レンはそれに小さく頷きハリーに向き直る。
「ハリー、また後で逢えるわよね?」
「うん。もう大丈夫。」
ハリーはレンを安心させる様に一度抱きしめればレンも抱きしめ返し、直ぐに離れれば「頭くらいの大きさの瓦礫じゃ。それを杖て叩き3秒で着く。レンならばどれだか視えるじゃろう。」ダンブルドアはそう悪戯っぽく瞳を輝かせて言い、レンはそれに頷き闇払いの2人に連れていかれる様に神秘部に向かった。
闇払いの2人は何か言いたそうにしていたが、どう言って良いか判らないのだろう…口をモゴモゴとさせている内に神秘部の扉へと着き、レンは頭を下げて礼を言えば、2人は恐縮しているが、今のレンはそんな事に気をかけている余裕はなかった。