レンはそのままと進んで行き玄関ホールの石段に腰をかけた。
『何があった?』と指輪に文字が刻まれていた。
いつ刻まれたのかは判らないが、レンはそれを優しく撫で『さっきシリウスが逝ってしまった』とだけ言葉を刻み小さく息を吐く。
心の中がシャルが亡くなった時の様にポッカリと穴が空いている様だった。
いや、それ以上に、穴が広がった様な気がした。
「手当てしなきゃ、いけないんだもン」
レンは隣に人が居るとは思わず、その声に瞳を僅かに大きくした。
「あんたの腕、血が出てる。」
「触らない方が良いわよ。私の血は穢れて呪われているから。」
「指輪に文字が出てる。」
「えぇ。」
ルーナはそれにそっと触れてから、ちゃんと手当てして眠らなきゃダメだよと再度レンに言葉をかける。
「ルーナ。今日はついて来てくれて有難う。」
「うん。良いんだ。あたし、あんた好きだもン」
そう言うルーナを見送ってからレンは三角座りをし膝を抱きしめながらそこに自分の顔を埋めた。
目を閉じればシリウスの顔が思い浮かぶ。
「シリウス…貴方に逢いたい。」
そう強く願うと、ダンブルドアがくれた時計が光り出し当たり一面を光が包み込んだ。