「そう言われても、逢いたいし色々後悔が残るわよね。でもね、それで良いの。その心の痛みを大事にしなければダメ。それが生きているって事なのよ、レン。心を殺して愛も情も感じない生活をしていたらヴォルデモートと同じになってしまうわ。」
たくさん泣いて、たくさん傷ついて、たくさん人を愛して前へ進んで行きなさい。
アクアはレンから身を離すとにっこりと微笑んではくれた。
「俺に泣かせるなと文句たれる権利はないな、アクア。」
レンは涙をぬぐいながら大きく頷くと、大きく溜息を吐きながらシリウスが2人を見下ろしていた。
「あら、私は良いのよ。愛があるもの。」
シリウスはそれにふんっと鼻で笑えば視線を逸らしレンを視線が合ってしまう。
「シリウス。アンタが私やアンタの娘か息子を守って死んだらどうする?」
「なんで俺が死ぬ前提で、死んだ後の事を想像しなきゃならねーんだよ。」
「良いから早く何か言いなさいよ!」
「…ゴーストになる気は無いが、お前が死ぬまで側で見守っててやるさ。意外と寂しがり屋の兎だからな?」
シリウスの口元がニヤリと笑うと、アクアはその頬をつねれば、何しやがると怒るシリウス。
「照れ隠し、ですよね?アクアさん。」
レンがそう言うとアクアは驚いた様に目を丸くし、そしてわずかに頬を赤らめた。
珍しいものが見れたとニタニタとするシリウスからアクアは怒った様に立ち上がりレンに話すだけ話したらちゃんと帰りなさいよと一言言い残して何処かへとスタスタと歩いて行ってしまう。