ハリーは低く口笛を吹き「そりゃ、パーシーがさぞかし喜んだだろうな。」と言えば、ロンが虚ろな笑い方をした。
「パーシーは完全に頭にきたよ。それでこう言ったんだ…うーん、随分酷い事を色々言ったな…魔法省に入って以来父さんの評判がぱっとしないから、それと戦うのに苦労したとか、父さんは何にも野心がないとか、それからいつも…ほら…僕達にはあまりお金がないとか…つまり…。」
「「なんだって?」」
ハリーとレンは信じられないといった声を出し、ジニーは怒った猫のような声を出した。
「そうなんだ…そしてますます酷い事になってさ。パーシーが言うんだ。父さんがダンブルドアと連んでいるのは愚かだとか、ダンブルドアは大きな問題を引き起こそうとしているとか、父さんはダンブルドアと落ちるところまで落ちるんだとか。そして自分は…パーシーの事だけど…どこに忠誠を誓うか判っている、魔法省だ。もし父さんと母さんが魔法省を裏切るなら、もう自分はこの家の者じゃないって事を皆にはっきり判らせてやるって。そしてパーシーはその晩荷物を纏めて出て行ったんだ。今、此処、ロンドンに住んでるよ。」
ハリーは声をひそめて毒づき、レンは唖然とした表情をしている。
ロンの話の続きでは、モリーはそれから気が動転している様で、泣いたりしていたらしい。
ロンドンに出てきてから、パーシーと話をしようとしたが、モリーの顔を見ると鼻先でドアを閉めたという。
ハリーはパーシーだって馬鹿ではない、アーサーやモリーが何の証拠もないのに全てをかけたりしないと判る筈だと言うが、ロンはそれに気不味そうな表情を見せた。
「パーシーが言うには、証拠はキミの言葉だけだ…なんていうのかな…パーシーはそれじゃ不十分だって。」
「パーシーは日刊預言者新聞を真に受けてるのよ。」
ハーマイオニーが辛辣な口調で言うと、全員が頷いて見せた。
「いったい何の事?」
ハリーが皆を見回しながら聞き、レンも小さく首を傾げる。
するとハーマイオニーは、レンは仕方ないとしても(目が見えなかったので)ハリーも日刊預言者新聞を読んでなかったのかと恐る恐る尋ねる。
「読んでたさ!隅から隅までじゃないけど…ヴォルデモートの記事なら一面大見出しだろ?違う?」
その言葉に、レンとハリー以外の者が体をびくつかせたが、ハーマイオニーは慎重に言葉を選びながら話してくれた。
ハーマイオニーの話によると、1週間に数回はハリーの事が新聞に載っていたという。