ホグワーツから帰らなければならない日の3日前にロンとハーマイオニーは退院した。
ハーマイオニーは頻繁にシリウスの事を話したがったが、レンもハリーもその事は今はあまり話したく無かった。
ロンがいつも止めてくれてたのが、レンには有り難かった。
最終日、大広間で食事をしに行こうと誘うハーマイオニーをレンは丁重に断った。
パーティの気分には到底なれない。
最近ろくに食事してないじゃない。と心配したハーマイオニーを適当に宥め、先に行かせれば、レンはベッドの中に入ったが、突然ダンブルドアの声がしレンは慌てて談話室に降りていく。
「すまんの、降りてきてもろうて。」
「構いません。」
「レンはワシの顔など見たくもないじゃろうが…一言レンに詫びておきたかったのじゃ。」
「先生のお話なら、軽く聞きました。…私、シリウスの事、先生の所為だとは思っておりません。唯一気になってる点と言えば、シリウスを騎士団員の一員として働かせてあげて欲しかった…ハリーとちゃんと話をして欲しかった…それだけです。それでも…私の信頼しているアルバスお爺ちゃんである事には変わりはない。だから…これからもハリーを護ってあげてください。」
その言葉にダンブルドアは目を細め小さく頷く。
「予言の話は聞いたかの?」
「はい。」
「予言にあったある魔女の血が加護を与えるという一文を聞いたかね?」
「はい。勝敗を分ける様な…そんな一文を。血の加護…予言自体が何を指して告げられたのかは判りませんが、心配しなくても大丈夫ですよ、ダンブルドア先生。私の血の力は仲間を守る為のもの。彼奴には使いません。」
ダンブルドアはそれを聞いてどこか安心した様だった。
「最期のその時は、ハリーと共に居てやっておくれ。」
「えぇ。そのつもりです。」
「レン。お主が幼き頃から慕っておった"父"を護る事が出来ず本当に申し訳なかった。」