「ふふ。声が聞きたいって言うんじゃないかって思ってたけど…珍しい。アンタの泣き顔が見れるなんて!絵になってみるものね。」
そう声が聞こえる。
「このクソ梟。」
照れ隠しや喧嘩した時によく言っていた懐かしの言葉を吐きながらシリウスは声をあげて笑ってしまう。
そう、中には生身とは程遠いが、アクアの小さな肖像画があったのだ。
「老けたわね、シリウス。」
「当たり前だ。何年経ってると思っている。」
「もっと早く私を見つけなさいよ、この馬鹿犬。私が埃まみれになるでしょうが。」
その言葉にシリウスは吠えるように笑った。
「最期まで共にいてくれるか?」
「何言ってるのよ。私はいつまでもアンタと共にあるわ。」
「…死ぬのはどんな感じだ?」
「そうね。…アンタの場合だったら、きっと眠るより早いわ。」
「お前の時はどうだったんだ?」
「自分で胸を貫いたんですもの。凄く痛くて苦しかった。…でも、あんたの事ばかり考えてたらいつの間にかに眠っていたわ。」
「そうか…。」
「シリウス。」
「ん?」
「あっちで逢えたら、一番にアンタにキスをしてあげるわ。とびっきりの。頑張ったわねって抱き締めてあげる。」
「…そのお粗末な胸で眠れってか。」
「一言多いわよ。」
「だが…お前がいるのなら何も恐ろしくはない。」
シリウスはそういうとフッと小さく笑った。