第11話
「もうおやすみの時間ね。」
いつの間にかに皆の食事がデザートまでちゃんと済んでいた様で、モリーがそう声をかけたが、シリウスは「いや、まだだ」と言えば、レンと触れていない方の手で自分の皿を退け、ハリーの方を見て言葉を続ける。
「いいか、キミには驚いたよ。此処に来た時、キミは真っ先にヴォルデモートの事を聞くだろうと思っていたんだが」
ヴォルデモートの名前が出ると、そこに吸魂鬼がいるかの様な空気が漂い、皆に緊張感が走る。
「聞いたよ!ロンとハーマイオニーに聞いた。けど2人が言ったんだ。僕達は騎士団に入れて貰えないから、だから…」
ハリーは憤慨した様子で話したがモリーはその通りだと反論をする。
「貴方達はまだ若すぎるもの。」
「騎士団に入っていなけらば、質問してはいけないと、いつからそう決まったんだ?」
シリウスが聞いた。
「ハリーはあのマグルの家に1か月も閉じ込められていた。何が起こったのかを知る権利がある。」
レンは突っ伏したままだったが、流石シリウスだと思った。
「ちょっと待った!」
ジョージが大声で遮った。
「なんでハリーだけが質問に答えてもらえるんだ?」
フレッドが怒った様に言った。
「俺達だって、この1ヶ月間皆から聞き出そうとしてきた。なのに誰も何1つ教えてくれやしなかった!」
ジョージも言葉を続けて言い、フレッドは母親の声とそっくりな声を出し「貴方はまだ若すぎます。貴方は騎士団に入っていません」と物真似をして言った後に「ハリーはまだ成人にもなっていない」と反論してみせた。
「騎士団が何をしているのか、キミ達が教えて貰えなかったのは、私の責任じゃない。」
シリウスが静かに言った。
「それはキミ達のご両親が決めた事だ。ところがハリーの方は」
「ハリーにとって何が良いのかを決めるのは、貴方ではないわ!」
モリーが鋭く反論をした。