第12話
リーマスが戻り、厨房の扉を閉めに行きテーブルに着いた時、シリウスがやっと口を開く。
「オーケー、ハリー。何が知りたい?」
「ヴォルデモートは何処に居るの?彼奴は何をしているの?マグルのニュースをずっと見ていたけど、それらしいものはまだ何もないんだ。不審な死とか。」
「それは不審な死がまだないからだ。我々が知る限りではという事だが…それに我々は、相当色々知っている。」
「兎に角、彼奴の想像以上に色々知っているんだがね。」
リーマスが言った。
「どうして人殺しを止めたの?」
「それは自分に注意を向けたくないからだ。彼奴にとってそれが危険だからね。彼奴の復活は自分の思い通りにはならなかった…判るね?しくじったんだ。」
シリウスがそう言うと、リーマスは「と言うより、レンとハリーがしくじらせたんだ。」と言い、満足げに微笑んだ。
「どうして?」
ハリーは当惑している様だった。
「キミは生き残る筈じゃなかったし、レンも自分の元に引き込むつもりだった。死喰い人以外は誰も彼奴の復活を知る筈じゃなかった。所がキミ達は証人として生き残った。」
「蘇った時にそれを一番知られたくない人物がダンブルドアだった…ところが、ハリーはすぐさま確実にダンブルドアに伝え、レンは自分の記憶を彼に見せた。それはどう蘇ったのか事細かくダンブルドアに知らされる事となった。」
リーマスがシリウスの言葉の後にそう言うと、ハリーは「それがどう役立ったの?」と不思議そうにした。
「役立ったどころじゃない。ダンブルドアは例のあの人が恐れた唯一の人物だよ。」
ビルは信じられないという声を出した。
「キミ達のお蔭でダンブルドアは、ヴォルデモートの復活から1時間後には不死鳥の騎士団を呼び集める事が出来た。」
シリウスが言った。
「それで騎士団は何をしているの?」
「ヴォルデモートが計画を実行出来ないように出来る限りの事をしている。」
シリウスが言った。