第14話
次の日レンはいつもより早めに目が覚め下に下りれば、そこにはリーマスが居てくれた。
これから任務に出るところだったらしいが、レンの姿を見れば抱きとめ優しく撫でてくれてから、傷の手当をしてくれる。
シリウスかリーマスが朝一番に姿をみせてくれ、こうした一連の動作をしてくれるのは日課のようになっていた。
リーマスの提案で、気分転換も兼ねて、不自然なまでに不揃いだった髪を軽く揃える様に切ってもらえば、気持ちすっきりした気分になれた。
「リーマスの任務の内容は…やっぱり私が聞いたらいけない事なのよね?」
「あぁ、今は言えない。すまないね。」
「いいの。…でも聞かない代わりに、必ず帰ってきてね?」
「判っているよ。心配性の娘を持つと大変なんだね。」
リーマスは冗談っぽく言えば、レンはくすりと小さく笑い、出かけるリーマスを見送った。
本部の方に行く気持ちには何故かなれず、ロッキングチェアーに座り庭を眺めていると、パチンと大きな音が響き、ジョージが姿を現す。
「起きてたのか?厨房に朝飯があるから行こうぜ?」
おはようと挨拶のあとにそう続けば、食欲がないと答え行こうとしないレンを横抱きにし厨房へ姿をくらます。
「もう。強引なのね。」
「男はそう言うところものないと、だろ?」
そう言いウインクするジョージに小さく息を吐くと、大人しく運ばれシリウスの隣に座らされる。
するとレンはそのままシリウスの肩に頭を寄せてそっと瞳を閉じれば、触れ合ったところからシリウスの温もりが心を満たしてくれる。
「大丈夫か?」
「えぇ。でも…少しだけこうしていても良い?お父さんに甘えたい年頃なの。」
そう冗談を言ってみせれば、シリウスは口元を緩ませ「そんな子供じゃないだろう。」と言いつつ頭を撫でてくれる。そんなシリウスの優しさが少し嬉しかった。
2人は手軽に朝食を済ませれば、バックビークに餌をやってくるよと、シリウスはどこかに姿を消す。