すると次々とジニーやハーマイオニー、そして少し遅れてロンやハリーが姿を現し食事を済ませていく。
どうやら今日はドクシー退治をするようだ。
「おば様、私も手伝ってはダメ?座っているだけ、寝ているだけはもう飽きたの。皆と一緒に居たい。」
「まだ傷は塞がってはいないでしょう?傷に障りますよ、大人しくしていなさい。」
モリーははっきりとレンにそう言えば、レンは何処か子供の様に唇を尖らせて拗ねた様な仕草をしてみせる。
「ドクシー退治とかやりたがるキミの方が変だと思うけどね。僕もレンと此処にいたいよ。」
ロンはうんざりした様に言えば、レンは小さく苦笑してみせた。
皆、道具を持ってどんどんと姿を消していく。
「こんなに人が沢山いるのに…どうしてだろう…前よりも1人でいる気分になるわ…不思議ね。」
皆、自分を構ってくれないからそう思うのだろうか?そう自分で思ってしまえば、自分がとても恥ずかしく我侭に思えた。

そのまま動かず長椅子に身を横たわらせ瞳を閉じていた。
1人でいると、また自分が自分でないような感覚に襲われそうで…それに気を許したら何かしでかしてしまいそうで恐ろしかった。
ダンブルドアに相談すべきだろうか…?
そう考えた時だった。
突然カランカランと大きな音が鳴りレンは飛び起きると、それに続き大音量の泣け叫ぶ声が聞こえる。
シリウスの母の肖像画が目を覚ましたのだろう…。
レンはゆっくりと立ち上がり音のした方へ行けば、シリウスは憤慨した様子で母親の肖像画をカーテンで覆っていた。
「レン、玄関を早く開けてやってくれ。また鳴らされたら堪らん。」
シリウスの声にレンは小さく頷き、玄関の鎖を外してその扉を開く。
すると其処にはキングズリー・シャックルボルトがいた。
「やぁ、レン。体の方はどうだい?」
「常に抱っこされる現状は脱出しました。」
レンは小さく頭を下げ挨拶を交わしそう言うと彼は小さく笑う。