するとクリーチャーは深々と頭を下げた。
「お嬢様、申し訳御座いません。」
ハーマイオニーがレンに駆け寄りながら気遣わしげな視線を向けレンは小さく微笑んだ。
「良いのよ、レン。クリーチャーは正気じゃないの。何を言ってるか判ってないのよ。」
「甘いぞハーマイオニー。此奴は何を言ってるかちゃーんと判ってるんだ。嫌な奴。」
クリーチャーを睨みながらフレッドが言った。
「ハリー・ポッター?クリーチャーには傷痕が見える。本当に違いない。闇の帝王を止めた男の子。どうやって止めたのか、クリーチャーは知りたい。」
「皆知りたいさ、クリーチャー。」
また皆に聞こえていない思っているかの様にブツブツと呟くクリーチャーに返事をするフレッド。
「ところでいったい何の用だい?」ジョージが聞いた。
クリーチャーの巨大な目が、さっとジョージに走る。
「クリーチャーめは掃除をしております。」
「見え透いた事を」
シリウスは言葉の通り直ぐに追ってきていた。
クリーチャーを苦々しげに睨み、クリーチャーはシリウスを見ると身を躍らせ馬鹿丁寧に頭を下げて、豚のような鼻を床に押し付けた。
「ちゃんと立つんだ。さぁ、一体何が狙いだ?」
「クリーチャーめは掃除をしております。クリーチャーめは高貴なブラック家にお使えする為に生きております」
「そのブラック家は日に日にますますブラックになっている。汚らわしい。」
「ご主人様はいつもご冗談がお好きでした。」
シリウスの言葉にクリーチャーはもう一度お辞儀をし、低い声で言葉を続ける。
「ご主人様は母君の心を滅茶苦茶にした。酷い恩知らずの卑劣漢でした。」
「クリーチャー、私の母に心等なかった。母は怨念だけで生き続けた。」
その後もクリーチャーとシリウスの言い合いは続いた。