「何故ならこの家のもの全員を憎んでいたからだ。両親は狂信的な純血主義者で、クレスメント家と婚約を果たしブラック家が事実上王族だと信じていた。愚かな弟は軟弱にも両親の言う事を信じていた…そう、これが弟だ。」
シリウスは家計図の一番下の名前を突き刺すように指差した。
其処にはレギュラス・ブラックと書かれており、約15年ほど前に亡くなっている。
それからシリウスは色々と話してくれた。
レギュラスは死喰い人に加わり、そしてある程度まで入り込んだ時、命令された事に恐れをなして身を引こうとし…そして殺された。
ヴォルデモートにとっての辞表というものは死そのもの。あの性格だ裏切りは許さない、そういった事なのだろう。
シリウスのご両親は死喰い人ではなかったがヴォルデモートの考えに賛成だったのだという。
私も…死喰い人になってしまえば、この人にこれ程までに憎まれ、お前は私の恥だと愚かな娘だと言われてしまうのだろうか…。
そう思うとレンは胸が締め付けられたが直後「お昼ですよ」と声をかけたモリーの声に現実に引き戻される。
その場にはレンとハリー、そしてシリウスを残して皆モリーの元へと行ってしまった。
「もう何年もこれを見ていなかったな…フィニアス・ナイジェラスがいる。曽々祖父だ。」
「…ホグワーツの校長先生だった?」
「そうだ。歴代の校長の中で一番人望がなかった。…アラミンダ・メリフルア…母の従姉だ。マグル狩りを合法化する魔法奨励を強行可決しようとした…親愛なる伯母のエラドーラだ…屋敷しもべ妖精が年老いて、お茶の盆を運べなくなったら首をはねるという我が家の伝統を打ち当てた…当然、少しでもまともな魔法使いが出ると勘当だった。どうやらトンクスはここには居ないな。だからクリーチャーはトンクスの命令には従わないんだろう…家族の命令なら何でも従わなければならない筈だから…」
「トンクスとも親戚なのね」
「あぁ、そうだ。トンクスの母親、アンドロメダは私の好きな従姉だった。いやアンドロメダも載っていない…ほら、見てごらん」
シリウスはもうひとつの小さい焼け焦げを指差した。ベラトリックスとナルシッサというふたつの名前の間にあった。