第2話
そこからの道程はなんだかとても新鮮なものだった。
マグルの服装に身を包み、リーマスの姿現しで漏れ鍋の暖炉側に移動しては、其処から2人で街中を移動する。
2人でそのままロンドンの街中を歩いていく…そんな日があるなんて今まで想像もしなかったひとときだ。
「ちゃんと見えていれば良かったのに。」
「どうしたんだい、急に。」
「誰かとマグルの街をお出かけした事なんて…そうね、ドラコとクリスマスプレゼントを選びに来た時以来だもの。」
レンのそんなぼやきにリーマスは小さく笑う。
「この一件が片付いて、アイツも自由になれたら…皆で何処かに行こうか。」
そんなリーマスの提案に、レンはここ暫くぶりに嬉しそうでどこか幸せそうな笑みを浮かべる。
「絶対よ、約束よ?」
「あぁ、約束するよ。それまでに何処に行きたいか、ちゃんと考えておくんだよ?」
「えぇ、判ったわ。」
また1つ約束が増えたわねと、レンは嬉しそうに笑みを零した。
「はい、レン。気をつけて飲むんだよ?」
暫く歩いた後、公園の様な広場でリーマスが飲み物を手渡してくれる。
冷えたオレンジジュースがすーっと体に染み込んでいく様で美味しい。
「リーマスは何を飲んでいるの?」
「飲んでみるかい?」
と言われて頷けばストローで唇とツンツンと突かれ、レンは思わず笑いながらそれを口に含み一口貰えば、それはミルクティだった。
「美味しい。」
「外でこういう1日も悪くはないだろう?」
「えぇ、とっても。側にいてくれるのがリーマスっていうのもポイントよ。」