他にもトンクスが手伝った日に年老いたグールおばけを発見した記念日になったとか、古い大きな置時計は誰かが側を通ると太いボルトを発射すると嫌な癖がつき、リーマスがそれを直してくれたと教えてくれる。
「最近貴女がいつもと違うのが気になっていたの。シリウスが言っていたわ。傷にかけられた魔法がレンに悪さをしているんだって。私いつでも力になるから、何かあったら話してね?」
「ハーマイオニー…なんで貴女は…そう、私に優しくしてくれるの?」
「何言ってるのよ、親友なのよ?当たり前じゃない。お言葉ですけど、それを言うなら貴女はどうして1年の時私を庇ってくれたの?死んでいたかもしれないあの時に、あんな大怪我までして。」
「…放っておけなかったの…悲しい時涙が止まらない時、1人でいる時の辛さ知っていたから、傍にいられたら、って思ったのよ。トロールが来てからは必死だったから、よく覚えてないけれど。」
「貴女の方が十分優しいわ。私だったらそんなに話した事のない子がただ泣いていたかもしれない、ってだけで追ったりしないでハロウィンのご馳走を食べに行ってたわよ?」
「食欲がなかったのよ。」
レンのその言葉にハーマイオニーはくすくすと笑い、それにつられる様にレンも笑って見せた。
火曜日の晩、レンはふと気配を感じ目を覚ます。
隣を手探りに探ってみれば、ハーマイオニーは隣で眠っていた。
「レン、ダンブルドアが来ているんだ。少し良いかね?」
「私、寝間着だわ。」
「仕方ないさ。さ、おいで。」
静かに入ってきたのはリーマスだった。
レンの体を支えるようにし、レンをクレスメント邸のリビングルームにまで連れて行ってくれる。
「レン、遅くに起こしてしもうて、悪かったの。」
「いえ、こんな格好でごめんなさい。」
ダンブルドアはそれに優しく微笑み、レンの瞳の包帯を解いた。
黒い靄のかかっている様にぼやけて見え、ダンブルドアがどんな表情をしているか、までは判らなかった。