「神秘部の大法廷で裁判だと!?あそこはこんな裁判をする場所ではない筈だ!!」
「場所と時間が違っていたの?」
「あぁ、アーサーに言っていた時間は10時で場所もまったく違うものだ。」
「なら私、早く行っておじ様の事待っていましょうか?魔法省で直に神秘部に向かえばギリギリ間に合うかもしれないわ。」
「いや、さっきもアーサーが言っていたが、裏で手を組んでいると思われる方が都合が悪い。今私が伝言を飛ばしたからね、魔法省のメンバーが何とかしてくれる筈だよ。」
その言葉にレンはほっと息を吐いた。
「はい、出来たよ。完璧。」
「有難う、トンクス。」
ちょうど髪を綺麗に整え終え、トンクスに軽く抱きつきお礼を言えば、リーマスの前で一回転をしお決まりの最終チェックをしてもらう。
「うん、大丈夫だ。気を付けて行ってくるんだよ?」
「えぇ。」
「ハリーを頼んだ。」
「任せておいて。…行ってきます。」
皆が優しく見送ってくれる中、レンは姿くらましをし、魔法省へ向かった。
「そろそろかと思いましてね、待っておりましたぞ。ミス・クレスメント。」
そう言うとレンの手を取り、その甲に口付けては出迎えてくれたのはファッジだった。
「ご無沙汰しております。お待たせしてしまっていましたら、申し訳ありません。」
「いやいや、今し方きたばかりでね。ミス・クレスメントは初めての尋問だ。何かお困りの事がありましたら頼ってくだされ。」
「有難う御座います、大臣。…それで…あの…」
ファッジの隣に見覚えのある姿にレンはちらりと視線を向ければ、彼は深々と頭を下げた。
「ご無沙汰しております。ミス・クレスメント。お会い出来何たる光栄…」
「お久し振りですわ。ミスター・ウィーズリー。在学中はお世話になりました。お元気そうで何よりです。」
そう、あのパーシーが胸を張って魔法省大臣の隣に立ちレンを出迎えていたのだ。
「知り合いなのかね?」
「同じグリフィンドール寮でしたので。」
「あぁ、成る程。」
パーシーが先頭でレンの隣にはファッジが付き添い地下の奥深くまで進んでいく。